私のしたことは逃げだったのでしょうか…年収300万円・47歳主婦が見た「過酷な現実」。介護・子育て・仕事、すべてを背負い「もう限界」と下した“1つの決断”

私のしたことは逃げだったのでしょうか…年収300万円・47歳主婦が見た「過酷な現実」。介護・子育て・仕事、すべてを背負い「もう限界」と下した“1つの決断”

子育てと親の介護を同時に担わなければならない状況が、近年、深刻な社会課題としてクローズアップされるようになってきました。負担の重さにやむを得ず仕事を辞める選択をした結果、家計が一気に苦しくなり、経済的な困窮に直面。精神的な余裕もなくなり、さらなる負のスパイラルに……そんなケースも少なくありません。

子育てと親の介護の重複、周囲に頼ることも大切

晩婚化・出産年齢の上昇により、陽子さんのように「子育て」と「親の介護」が同時進行するケースが増えています。

 

かつては20〜30代前半に出産し、子育てが一段落した頃に介護が始まるのが一般的でしたが、今はそうとは限りません。30代後半~40代などで出産し、子どもがまだ小さいうちに親が80代を迎えることも珍しくないのです。

 

実際、厚生労働省『人口動態統計(確定数)2022年』によると、35歳以上で出産する人は全体の約3割にのぼり、高齢出産はもはや特別なことではなくなっています。一方で、80代の高齢者の約85%が要介護・要支援認定を受けており、介護が必要になる可能性は非常に高いといえます。

 

こうした状況で勢いで仕事を辞めてしまうと、収入の減少に加え、社会保険料や年金負担も重なり、生活は想像以上に苦しくなることも。早まった介護離職をしてはいけない、その理由はこんなところにあります。

 

まずは会社に相談し、介護休暇や給付制度の活用を検討するとともに、ケアマネジャーらと連携して公的介護サービスを積極的に利用することが大切です。

 

親の介護を他人に任せることに罪悪感を抱く人もいますが、プロに頼ることは決して「放棄」ではありません。自分の心身を守ることが、結果的に家族のためにもなります。

 

介護は突然始まることもありますが、何らかの兆しがあるケースも多いもの。いざという時に備え、家族で事前に話し合い、会社や地域包括支援センターなどに相談しながら制度や支援の情報を集めておく。その準備をしておくことが、先々の自分を助けることになるはずです。

 

 

 

 

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