今回は、成功者たちが実践する「収入の柱を増やす」ことの重要性について見ていきます。 ※本連載は、オフィスと社員を持たない独自のビジネススタイルを提唱している高野勇樹氏の著書『お金と時間にしばられなくなる4つの仕組み』(合同フォレスト)の中から抜粋し、「独立して稼ぐ」方法を紹介します。

収入を増やすためには「複数の収入源」が必要

前回の続きです。暗い話からはじまってしまいましたが、まずここで私が言いたいのは、お金に対する価値観を高めてほしいということです。

 

海外と同じくらいにファイナンシャルリテラシーを引き上げることが、まず私たちに求められている必須のタスク。学校ではほとんど教えてくれないので、自分自身で調べて磨いていかなければいけません。

 

ファイナンシャルリテラシーについて強く言及し、お金に対する意識と理解度が低かった日本人に衝撃を与えたのが、ロバート・キヨサキ氏の書いた『金持ち父さん貧乏父さん』です。読んだことがない人も、タイトルだけは聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

1つの収入源に依存するという日本人の固定概念を見事に打ち崩し、日本のファイナンシャルリテラシーを引き上げてくれた一冊。私もこれに出会えなければ、収入を一気に増やす術を磨くことはできなかったでしょう。

 

1つの収入源に頼るのではなく、2つ3つと複数の収入源をもつこと。たとえどれか1つが断たれてしまっても、残りで支えることができます。これからの不安な世の中には、この考え方が根本にないといけません。多くの成功している経営者や投資家たちは、収入の柱をたくさんもつことで、傾いたり崩れたりすることのない財産を築き上げています。

 

1つの柱を建てることに専念し、安定したら新しい柱づくりをはじめる。これの繰り返しによって、私たちは収入源を増やしていくことができるのです。

「お金を稼ぐために自分が働く」のは間違い!?

ここまで読んだところで、こんな疑問や反感をもつ人がいるかもしれません。

 

「収入源を増やす? いまでさえ忙しくていっぱいなのに、これ以上仕事を増やせと?」

「収入源を複数もてるほど自分は秀でたものをもっていないし、これから勉強するにも時間やお金がかかってしまう。絶対に無理だ」

 

これは至極当然の意見です。私もかつてはここに苦労しました。

 

個人でやっていた事業が軌道に乗りはじめると、あれもやりたいそれも挑戦してみたい、と手を広げる意識が強まりました。さらに「せっかくお世話になっている人が依頼してくれたからこの仕事も引き受けたい」という風にどんどん自分への負荷を増やし、身動きが取れない状態に陥ってしまった時期があります。収入は確かに増えていくのですが、余裕はなくなり、眠れずイライラして疲弊し、体調も悪くなっていく一方。完全に悪循環です。

 

私は「収入源の増やし方」を間違えていました。まだまだ勉強不足。ファイナンシャルリテラシーの低さが招いた悲劇だったのです。

 

「忙しくて無理」「資金や力のない自分にはできるわけがない」といった反論も、お金に対する考え方が根っこからずれていると言わざるを得ません。では正しい根っこは何かというと、「お金を稼ぐために自分が働く」のではなく、「お金に働いてもらって稼ぐ」という考え方なのです。

本連載は、2016年6月10日刊行の書籍『30代までに知っておきたい お金と時間にしばられなくなる4つの仕組み』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

30代までに知っておきたい お金と時間にしばられなくなる 4つの仕組み

30代までに知っておきたい お金と時間にしばられなくなる 4つの仕組み

高野 勇樹

合同フォレスト

スマホに事業を詰め込み、世界を歩く。年商1億円を稼ぐ4つの仕組み教えます! 1つの働きには限界がある。労働収入だけでなく、権利収入を得て、収入の途絶えることがない人生を歩もう。自分に合った事業とその成功方法を知るた…

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