｢オーナー」と「プレイヤー」…2つの働き方を両立するメリット

「時間給」ではない、爆発的な収入増加の可能性

前回の続きです。

「本当にオーナーとして稼ぐ方法があるのか」

「プレイヤーとしての収入が低くてもはじめられるオーナーがあるのか」

こんな疑問があなたの頭をよぎるかもしれません。

ITインフラが整い、場所や時間関係なく情報をキャッチでき、発信できる現代なら、自信をもって「ある」と断言できます。その具体例は後でご説明します。ここではさらに、プレイヤーとオーナーを両立させるメリットについて触れましょう。

大きなメリットの1つは、ここまで何度となく書いてきたように、複数の収入源をもてること。柱が多ければ多いほど頑丈な砦を築くことができます。

プレイヤーは働いた時間に応じて収入が増えるのに対し、オーナーはお金に上手に働いてもらえば、爆発的に利益を生み出すことができます。数学の言葉を使えば、プレイヤーは一次関数、オーナーは二次関数のように収入を増やせるかもしれません。

従業員として働いているが仕事が楽しくない。そういうプレイヤーの人は、将来オーナー収入だけで食べていくためにオーナー事業を広げていくことも可能です。軌道に乗るまでプレイヤーとオーナーを両立していれば、たとえどちらかの収入が途絶えてもゼロになるわけではないのですから、またすぐに立て直すことができます。

たとえば、会社に勤めながらネットショップを開業。少しずつ利益を出していき、会社からの収入がなくても暮らせると思ったところで辞表を出す。ネットショップを誰かに委託し、オーナー収入を受け取れるようになったら、次の事業へ乗り出す。自分のやりたいことだけで食べていく人生も夢ではありません。

お金と時間の余裕が生まれ、仕事効率もアップ

もう1つ、両立のメリットがあります。

これは私も経営者の立場になって気付いたことですが、オーナーとして収入が安定してくると、心にゆとりをもたせることができます。お金に働いてもらう分、時間に余裕ができ、自由がきくようになってきます。自由な行動選択ができるようになると、フットワークが軽くなり、いろいろな場所を訪れることができるようになるのです。

一時的にプレイヤー収入を断っても心配になりません。いつでも好きなときに旅行ができるし、病気や怪我で入院するという不測の事態に遭遇しても慌てずに済みます。

時間の余裕を活用して、常に新しい情報を仕入れ、よりよい人脈も広げることができます。たくさんの出会いがさらなる収入源を増やすチャンスにもなったりするのですから、オーナーが利益を安定して拡大化させるのもうなずけますね。

さらに嬉しいことに、金銭的にゆとりをもてるおかげで、プレイヤーとしてさまざまなことに挑戦できます。

収入をプレイヤーだけに頼ってしまうと、「楽しそうだけれどギャンブル性が強いな」と思える仕事にはなかなか飛び込む勇気をもてません。オーナーとしての権利収入が確立できていれば、そんなことに躊躇する必要がなくなるのです。ワクワクすること、楽しいことだけを頼りにして、プレイヤーとしての自分を高めることができるようになります。

私も、どちらかといえばプレイヤー側に近い人間で、いつも何かクリエイティブなことをしていたいと考えています。

クリエイティブで素晴らしい発想は、心にゆとりがないとなかなか生まれてきません。「お金がない」「失敗するかもしれない」といった余計な雑念から逃れるには、収入源を増やすことが一番。すなわち、プレイヤーとオーナーの両立というわけです。