「てこ」の支点の役割を担ったのがインターネット
レバレッジとは「てこ」のこと。つまり、小さな力で大きな効果を得ることをいい、インターネットが整った現代では、より実用性の高い発想となりました。
個人で事業を成長させるために、レバレッジを効かせる感覚をもっておくことは重要です。てこの原理による爆発的効果を発揮させたいなら、まずは「支点」「力点」「作用点」の3つを把握しておきましょう。
たとえあなた自身のもつ力点が大きくなくとも、支点を最適なレベルに設定することができれば、作用点で得られる結果は莫大になります。
前回述べた私の経験、情報商材の販売でいえば、恋愛テクニックをまとめた商材と自分自身のもっているスキルや人脈が力点となります。スキルにはパソコンを使いこなす力や販路を開拓する力、いくつもの力点が考えられます。これらは人によってまちまち。私の場合、販売開始時点での能力はとても低く、きわめて小さな力点しかもっていませんでした。
劇的な効果を与える支点の役割を担ったのがインターネット。もっと詳しくいえば、もっているコンテンツやサービスを販売してくれる販売サイトや、広告をつくってくれる代理店、紹介してくれるアフィリエイターや売り込んでくれる営業が支点の核となります。
作用点はこれら力点と支点から得られる結果であって、こちらからアプローチする余地はありません。「果報は寝て待て」ではありませんが、じっと成果が出てくるのを待つべきでしょう。
労力をかけずに成果を得るための「経営の自動化」
最初は大きな力を要していたことも、レバレッジを意識することで、少しずつ力を減らしつつも、大きな収益へと変えていく、一見夢のようなビジネスモデルを現実にすることができました。
恋愛商材にしても、作成時は寝る間を惜しんで情報収集と商材作成に励みました。最初に消費したエネルギーは膨大だったといえます。
完成後は支点となるメディアやアフィリエイターへの紹介依頼など、広告販売面に力を入れました。
ある程度の環境が整えば、自分がかける力はさほどのものではありません。一方で常に自分の商品が世にお披露目される機会はつくられているので、継続的に売れ、私のもとへお金は入ってきます。いずれは、自分自身は何もしていなくても、勝手に売れていく商品となります。
複数の収入源をもつ事業主や経営者は、準備と環境づくりに精を出し、自動的に売れていく流れが確立してきたところで次のビジネスプランを立てています。経営の自動化とも呼ばれるこの工程については、書籍『30代までに知っておきたい お金と時間にしばられなくなる4つの仕組み』の第4章で詳しくご説明します。
これまでにお話ししたプレイヤーとオーナー、2つの稼ぎ方。さらにいまのレバレッジの効かせ方さえ知っていれば、自動化は可能です。常にアンテナを巡らせ、情報を集め、周りと協力して、自動化するための過程づくりに専念していきましょう。