(※画像はイメージです/PIXTA)

会社員には関係ないと思われがちな確定申告。でも、医療費や住宅ローン、災害による損害など、申告すれば「お金が戻る」ケースは意外と多いもの。お笑いコンビ「サバンナ」の八木真澄氏と、「東大式FPチャンネル」ほんださん氏の共著『FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます』(KADOKAWA)から、「サラリーマンのための確定申告」についてお届けします。

当てはまる経費が1つでもあったら会社員でも確定申告

確定申告って、会社員にはあまり縁がないと思われがちですけど、意外と知らないと損することが多いんです。例えば医療費控除や住宅ローン控除。これらは年末調整で手続きできませんから、確定申告が必要になります。ただし、住宅ローン控除の確定申告が必要なのは利用初年度のみで、2年目からは年末調整でOKとなります。

 

ほかにも、地震や火事で損害があったら、雑損控除として一定金額の所得控除を受けられます。災害が増えている今、頭の片隅に置いておいて損はありません。

 

確定申告って難しそうで実はそんなことはありません。国税庁が発表している「手引き」、見た瞬間は情報量が多くてビビると思いますが、慣れると簡単です。山林所得みたいなほぼ使わない不要な項目はスルーして、自分に関係のある部分だけチェックしていけば、1週間、慣れたら2時間で終わる人もいます。もし迷ったら税務署に行きましょう。親切に教えてくれますよ。

 

初めての確定申告は京都の税務署で教えてもらいました。年収が60万円とかだったんですけど、低すぎて税務署の人が驚いてました。芸人は確定申告でびっくりされることが多いみたいです。

 

サラリーマンにとっては、医療費控除が最も身近かもしれません。例えば、インプラントなどが経費に該当することも。当てはまる経費が1つでもあったら会社員でも確定申告する価値があります。

ほんだ先生の補足メモ

サラリーマンの場合、所得税は給与から源泉徴収という形で差し引かれています。これは、会社が税額を計算してあらかじめ引いているということです。しかし、この計算は必ずしも正確ではなく、実際の納税額より多く引かれていることがあります。そのため、確定申告で納めすぎた税金を還付してもらえる可能性があります

八木さんが取り上げたもの以外で見落とされがちなケースとして、年の途中で退職し、そのあと再就職していない人の納税があげられます。この場合、年末調整を受ける機会がないため、税金が過剰に納められている可能性があります。この場合も確定申告をすることで、正確な税額に調整され、過剰分が還付されます。

また、住宅ローン控除の対象は新築住宅の購入に限られると思われがちですが、実際にはリフォームも対象となります。具体的には、増改築のほか、バリアフリー化、省エネ工事、多世帯同居対応の改修工事などが該当します。このような工事のために借り入れた金額の一定割合が税額控除されますが、控除を受けるには確定申告が必要です。まずは調べてみましょう。
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※本連載はサバンナの八木真澄氏と、「東大式FPチャンネル」を運営するほんださん氏による共著『FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

 FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます

FP1級取得!サバンナ八木流 お金のガチを教えます

サバンナ 八木 真澄 ほんださん(本多遼太朗)

KADOKAWA

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