人それぞれ得意不得意があるように「稼ぎ方」も違う
インターネットが隆盛となり一般化されたいま、独立して稼いでいける方法はいくつも発案され続けています。
独立資金がなくても大丈夫。知識や経験なんて要りません。場所や年齢も関係なく、誰でも簡単に稼ぐことができます。
そういうキャッチコピーを、あなたもネット広告や雑誌の表紙で見た経験があるかもしれません。もしくは、実際に稼ぎ方の1つにチャレンジしたこともあるでしょう。
確かに現在開発されている稼ぎ方のいくつかは、誰にでも稼ぐことのできるものです。時間や年齢は関係ないでしょう。しかし果たして「簡単」なのか。「知識」や「経験」は関係ないのか。そこに私は常に疑問を抱いていました。
新しい稼ぎ方を提案するセミナーや塾は毎日のように開催され、マニュアルやツールといったものが数多く販売されています。しかし、それらの稼ぎ方を試しても「稼げなかった」「損してしまった」と嘆く人は後を絶たないようです。
実際に成功した人、稼げた人はいるはずなのに、なぜ同じ方法を実践しても稼げない人がいるのか。その理由の1つは、「その人だから稼げた」というもの。
たとえば、私がいま実際に稼いでいる方法を、公式化しマニュアルにして誰かに伝授したとしても、教えた相手も必ず稼げるかといえば、それは断言できません。なぜなら、いまの稼ぎ方は「私がやっているからうまくいった」という可能性があるからです。
その稼ぎ方が「自分に合っているのか」を考える
これは、書籍『30代までに知っておきたい お金と時間にしばられなくなる4つの仕組み』の第1の仕組みで伝えている、ワクワクにも関係しているでしょう。私が楽しく稼いでいる方法が、ほかの人にとっては苦痛のこともあり、継続させるには尋常じゃないエネルギーを要するかもしれません。
ノウハウというものには、少なからず「その人だから稼げる」要素が存在します。その人の好みだとか、積み重ねてきた経験だとか、性格によって結果に差が出てしまうのです。
稼ぎ方には相性があります。すべての人が同じ方法をやって、みんな稼げるなんてことは絶対に言えないということ。
新しい稼ぎ方に挑戦するときは、まず「この方法は自分に合っているのか?」と自分に投げかけておくべきでしょう。ただ単にどれだけ稼げたかの実績だけを見て、その方法を採用するのは危険です。
私自身も、誰かに教えたりコンサルティングしたりするときは、「これは私だからできることではないか」「本当に誰でもできるようにして伝えられているか」を意識しています。教える側にしろ、教えられる側にしろ、相性や分かりやすさ、ノウハウの普遍化には気を付けたいところです。