スポーツもビジネスも「ライバルがいてこそ」
どんな仕事、事業、業界であれ、競合相手は必ずいます。
最初はライバルのいないブルーオーシャン(未開拓市場)であっても、そこに消費者が殺到しているとなれば、あとからたくさんの新規参入がやって来ることでしょう。
「クソーッ、真似しやがって」
自分とそっくりなことをしているライバルが出てくると、歯がゆいような悔しいような気持ちになります。
逆に、あなたがすでにブームとなっている市場へ足を踏み入れるときも、すでに参入しているライバルから目の敵にされるかもしれません。あの手この手で邪魔をする、攻撃的なライバルもいたりします。
いずれにしろ、ライバルはあなたのすぐそばにいます。どんな世界であれゼロになることはありません。大事なことは彼らに対してどう接するか。その行動1つで、あなたの将来は大きく揺れ動きます。
スポーツの世界を思い浮かべましょう。
野球、テニス、サッカー、ゴルフ、ボクシング、どんなスポーツでも構いません。当然の話ですが、スポーツはライバルがいてはじめて成立し、観客も娯楽として楽しむことができ、事業として利益を生み出すことができます。「ライバルがいてこそ」の代表がスポーツなわけです。
スポーツマンシップという言葉があります。この言葉にはさまざまな意義があるでしょうが、中でもとりわけ「ライバルを讃える気持ち」が重んじられます。これを怠ったプレイヤーには、観客席から大きなブーイングが浴びせられます。
ライバルは、成長と発展を促してくれる最強の味方
この「ライバルを讃える気持ち」には「ライバルがいてこそいまの自分がある。だからライバルはとてもありがたい存在」という感謝の念が込められているのではないでしょうか。
ライバルは、自分の成長を妨げる障壁ではありません。お互い成長し合うために不可欠なありがたい存在なのです。
戦い合いせめぎ合うことで、新しい発見や自分に足りないところを得ることができますし、ときには相手のよいところを見習って吸収することもできるでしょう。事業であれば、情報を交換し合う機会も出てくるでしょう。
ライバルがいても、「蹴落としてやろう」とか「出し抜こう」といった気持ちを抱くのはナンセンスです。彼らは完全な敵ではありません。あなたを刺激し、成長と発展を促してくれる最強の味方だと思って、ありがたく競い合いましょう。
フラッグシップマーケティングを維持していれば、あなたと同調できるよきライバルたちが現れてくれるでしょう。
仕事を一緒にすることはなくても、あなたの成長の手助けはしてくれるはず。これも、ある意味ではビジネスパートナーといえるかもしれません。
ただ、悪意をもって対抗してくる勢力もいるかもしれません。あなたのことを徹底的に邪魔し痛めつけてくる敵です。そういう勢力とは距離を置くのが一番。邪魔されても、邪魔し返すことはやめ、「完全無視」。何をされても平気という余裕をもっておきましょう。
悪意ある敵はいずれ自滅します。
一方、あなたにはフラッグシップマーケティングによって支えてくれる仲間たちがいます。よきライバルたちも、いざというときはあなたの味方になってくれるはずです。悪意のある敵にも恐れず立ち向かう力があるので、怖いものなんて何もありません。