すでに稼いでいる人は、わざわざライバルを増やさない
前回の続きです。
稼げない理由のもう1つは、その稼ぎ方がそもそも眉唾ものであること。
詐欺商材や詐欺セミナーと呼ばれたりしますが、そこまでいかないまでも、磨き抜かれた環境を用意できていないコンテンツが、世に氾濫しているのは事実です。
あまりにも受講生を増やしすぎて主催者の手に余ってしまい、ノウハウの浸透が達成できていない塾や、読み手の立場に立てていない不親切なマニュアルなど、私も多くのコンテンツに泣かされてきました。
いまだから分かった真実として、本当に「稼げている人」「成功している人」というのは、そんなに頻繁に塾やセミナーを開いたりはしません。ライバルが増えれば増えるほど飽和状態となり、自分に入る売上が落ちるビジネスもあります。それなのに、すでに稼いでいる人がわざわざ、教え子をたくさん囲ってお金を集め、稼ぎ方を教えてくれるものでしょうか。
塾やセミナーをむやみやたらに開いている人は、眉唾ものだと疑ってかかるのが正解でしょう。
本物のノウハウは「自分の手足」を使って見つける
本当に成功している人は、あまり表に出ず、信頼できる人にだけ自分のノウハウを提供します。不特定多数に教えたところで、いま言ったように自分のキャパシティを越えてしまうし、中途半端にやって諦めた人に「稼げなかった」「あいつはニセモノだ」とバッシングを受けたらたまったものではありません。
本物は、世にほとんど知られていません。したがってネットばかりに頼るのではなく、自分の手足で見つけ出していかねばなりません。人から人へとつながりを頼って、本物を見つけ出していく能力が求められています。
ビジネスで成功するために、すでに成功している人から学ぶことは、絶対に通るべき道です。しかし「稼げるから」「よく見聞きするから」「簡単そうだから」と安直に手当たり次第でやっていくと、いわゆるノウハウコレクター、稼ぎ方を知っていても稼げていない人になってしまいます。
まとめてみれば、まずは事業との相性。そして教えてくれる指導者やメンターが本物かどうかを見極める力。これらを身に付けることが、ひとり立ちするために必要となってきます。