ビジネスを持つと自由時間が顕著に生まれる
本業でそこまで時間単価を高められないという人は、自分のビジネスを持つしかない。と言っても、いきなり会社を辞めたり離婚する必要はない。副業から始めれば良い。副業をすると時間がなくなると感じるかもしれないが、そこは長い目で見よう。理想の状態に近づくには、時間やお金を投資する時期も必要だ。
そしていずれは、会社に雇われない生き方を目指す。「人生を安く他人に売り渡さない」ことが究極の、やらない時間術だ。ぶっちゃけて言ってしまうと、「詰め込む」「集中する」「やらない」時間術全てを足し合わせても、自分のビジネスを持つことにより生まれる自由な時間とは比較にもならない。
1年365日、朝起きてから夜寝るまで、いや寝ている間の時間さえもが「自分の時間」であり、「自由な時間」になる。忙しいのか暇なのか、それすら関係がない。自分の時間を好きなように生きてさえいれば、時間の使い方としてはそれが正しい。スキマ時間を活用してタスクを捌く、なんてのは本当に瑣末で、どうでも良い話だ。
「どうやって自分のビジネスを持つのか」というのは本記事のテーマではないので多くは書かないが、ごく簡単に言えば、まずは「商品」をつくって売れば良い。「商品」といってもモノではなく、コーチングやコンサルティングといったスキルをあなたの強み、そしてあなたが助けたい人と組み合わせて、求める人がいるサービスをつくるということだ。「商品」を作ったらイベントやセミナーを開催して、オンラインサロンをつくり、情報発信をする。至ってシンプルなやり方だ。
「起業するからには、世界を変えるようなサービスをつくりたい」と思うかもしれない。スタートアップという発想だが、ほとんどの人にとっては、最初からそれはハードルが高すぎる。できる気がしないから、何もしないということになりがちだ。それよりは、手軽に始められるスモールビジネスで「稼ぐ力」を身につけることからスタートするのがお勧めだ。名だたる起業家も、最初はシンプルな商品の販売やホームページの作成代行からスタートしたりしている。
世界を変えるビジネスをつくりたいなら、育てたスモールビジネスでの収入を基盤にして、そこから挑戦すれば良い。スタートアップとスモールビジネスは別の発想が必要なのは確かだが、スモールビジネスで月100万円を稼ぐことができない人が、スタートアップで成功して売上100億円の企業をつくることができるとは、僕には思えない。まずは小さく早く、副業からスモールビジネスで始めるべきだ。
自由になりたいなら、スモールビジネスがゴールになることも多い。僕個人の考え方としては、自由な時間が十分にあり、かつ月300万円の自由に使えるお金があれば、それで良い。「幸せな小金持ち」というゴールだ。数十億円はないと自由ではないと感じる人もいれば、月収50万円のサラリーマンでも満足できる人もいるだろう。何がゴールになるかは価値観の問題なので、好きな生き方を選べば良い。
