やりたいことは「今すぐ実行」ではなく計画的に
やりたいことをリストにして目的・目標を決めたら、すぐにそれを実行しよう……と言いたいところだが、ことはそこまでシンプルではない。中にはすぐに実行できるものもある。例えば「親の顔を見に行く」などは次の休みにでも早速実行すれば良い。海外旅行くらいなら、やろうと思えば比較的すぐにできるだろう。世界一周だって、案外できるかもしれない。
だが、時間のかかることもある。会社を経営したいからといって、すぐに今の会社を辞めることはお勧めしない。僕は起業のコンサルタントだから、そうやって「背中を押す」ことをやったほうが自分のビジネスにはなる。だが基本的なスタンスとしては、今すぐ会社を辞めて起業をしたいという人の背中を掴んで止めることが多い。特に、養うべき家族がいるなら、いきなり会社を辞めるべきではない。
人生は一度きりだから、やりたいことはやれば良い。でもそれは、必ずしも今すぐではない。「いつかやる」ではやらないだろうから、「いつやるか」を決めれば良い。起業だったら1年かけて準備するとか。それが5年後でも10年後でも、「いつやるか」を決めていれば良い。そしてその「いつやるか」は、変更しても構わない。タスク管理と同じだ。
“やるべきこと”を見失わないための時間設計術
長期的な視点を持って、必要な行動を積み上げる。本やセミナーで学び続け、日々の仕事の中でスキルを磨き、社内・社外の評判を高め、時間術を身につける。そういうことも将来に向けての布石になる。目的・目標から逆算して、今、やるべきことをやる。仮説・検証のサイクルを小さく早く、回し続けよう。
僕は長期的な行動を計画するとき、3ヵ月単位で計画すると良いと考えている。新しい商品をつくってリリースするまでがそれくらい、本の企画から執筆までもそれくらい、情報発信の反応などの仮説を検証するのに必要な期間も、ちょうどそれくらいだ。この3ヵ月単位の計画を「プロジェクト」と呼んでいる。Notionには向こう3ヵ月の個別のタスクとは別に、3ヵ月先・6ヵ月先・9ヵ月先・12ヵ月先のプロジェクトが登録されている。大きな単位で認識しておいて、近づいてきたらそれを具体的なタスクに分解すれば良いという感覚だ。
あまり先のことを細々と考えても意味がないし、ストレスになる。大ざっぱに「次の3ヵ月は、これを学ぼう」「その次の3ヵ月は、これを仕掛けよう」と考えておくことで方向感を見失わず、大きな目標に向かっていくことができる。
安田 修
株式会社シナジーブレイン 代表取締役
信用の器 フラスコ 代表
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