人生は、どれだけ早く利益が生まれるしくみに投資できるかで決まる
居酒屋のボトルキープは最初の支払いは高いけれど、同じ量を1杯ずつ注文するよりも支払いは安く済みます。浮いたお金でまたボトルを購入すれば、ずっと安くお酒を飲めるしくみを作れます。
なるべく早くおトクな選択をすることで、その後もずっとおトクが続く。これが後々の人生に効いてくるんですよ。
資産形成も同じです。積立投資こそ、トクするしくみの王道なのです。投資をするとその月に使えるお金は減ってしまいますが、その分、利益が生まれて資産が増えるかもしれません。最初はちょっとずつの利益でも、長く続けていけば大きな差になります。
ボトルキープで貯めたお金を、投資に回していく。最初のうちは、利益はとても小さいかもしれませんが、長い時間をかけてコツコツやっていくと、大きな利益を生み出すしくみに成長しますよ。
一方、借金は損するしくみといえます。お金を借りている間はずっと利息がついて、その分返済額も増えていきます。もちろん、借金をしてビジネスを起こすなど、最終的には利益を生む使い方もあるかもしれませんが、借金単体で考えると資産は減っていきます。例えば4%の金利でお金を借りた場合、返済額は18年で2倍に。元本と同額の利息も返さないといけなくなるのです。
貯金や投資をして利益をゲットするのか、借金して利息を支払い続けるのか、どちらの人生がいいですか? 僕は絶対に借金が嫌で、若い頃から節約を徹底していました。芸人仲間が劇場で自販機を使っていても、僕は家から持ってきた水筒でお茶を飲んでいました。お茶っ葉も3回使います。僕のお茶を飲んだ芸人仲間が「薄っ」と驚いていました。
八木さんの金利の話は「72の法則」として知られています。これは運用した資産が投資元本の2倍になるために必要な年数や利回りを計算できる法則です。
72÷年利回り(%)=2倍になるまでの運用期間
例えば、年利4%の金融商品に投資していたら、72÷4=18となるので、18年後に2倍になるということです。子どもが生まれたタイミングで利回り4%の金融商品に投資していれば、成人するタイミングで2倍になったお金を渡してあげられます。しかし、金利はプラスにだけ作用するものではありません。クレジットカードのリボ払いなどは利息が年率15%程度。返済をしなかった場合、72÷15≒5なので、5年弱で借金が2倍になってしまうのです。
サバンナ 八木 真澄
お笑い芸人、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
ほんださん(本多遼太朗)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

