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50万円を気軽に使う謎の人物の正体
「あっ、ジモティーのひとですか。先ほど購入したものです」
チャットのような早さで返信がきた。
「あのう、大変申し訳ないんですけど」
私は持ち前の外交力を発揮して、さすがにクレカ購入はまずいと思ったのでキャンセルさせていただきました、と応じた。
「ああー、そうですか。いやいや、そうですよねえ。まあでも、どないなっても50万だったらまあ騙されてもええか、と思ったんですよ。アプリとかちょっとよく使い方わからなくてねえ」
50万なのに!? と驚いた。
よくよく話を聞いてみると、気のいいおじさん(Oさん)は、私の思った通り、なんだかよくわからないままぽちっと購入してしまった、ジモティー初心者だった。これは、購入意欲はともかく、実際に内見してボロ屋のボロっぷりを見たら、ちょっといいですわ〜となるパターンではないか、と思った私は、ほかの購入希望者と同じく、今週末にまとめて内見会をしますので、そちらのほうにいらっしゃってもらえませんかと案内した。
すると、Oさんはその日は天気も悪いし、明るいところで見てみたいので、金曜日は空いてませんか、と言ったのだ。
なんだか妙なやる気を感じた私に、Oさんはつらつらと自分のことを話し始めた。
クルーザー持ちの富豪
昔サラリーマンをやっていたが、会社勤めが性に合わなくて独立したこと。ちょうどポートアイランドができたころで、新しい土地にはしがらみも地主もいなかったので、これ幸いと酒屋の権利を買ってバブル時代の商社に納める仕事をしていたこと。
ポートアイランド
神戸市中央区の神戸港内に作られた人工島で、神戸万国博覧会の会場にもなった。
「ふつう酒屋なんてのは、代々商売やっていた家がそのあたりを仕切っているからなかなかやりたくてもやれませんのや。せやけど埋め立て地に地主はおらん。あの時代だとポーアイは三菱商事が仕切ってたから、ヘンな田舎のめんどくさい人間関係もなくてやりやすかったんですわ」
ポーアイ
ポートアイランドの略称。地元民は親しみを込めてこう呼ぶ。
高殿円
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