店の広さは「売上の見通し」を立ててから決める
出店エリアが絞り込めてきたら、物件を探しましょう。
物件を探すときの一つめのポイントは広さです。大きすぎても駄目だし、逆に小さすぎても駄目。家賃というのは「坪単価」で決まってきます。そのエリアでおよそ坪一万五〇〇〇円ならば、一〇坪だったら一五万円、五〇坪だったら、五倍の七五万円になるわけです。
当然、五〇坪あったらかなりの広さになります。一昔前だと広いお店にセット面をいっぱいつくって、というのが流行しました。でも今は家賃だけで、月六〇万円とか七〇万円払うというのは、よほど売上の見通しが立っていないと難しいものです。
セット面を一〇個つくっていても実際に使っているのは一個とか二個となってしまうと、当然効率も悪いですし、見た目としてもよくありません。また、スタッフの働き甲斐も下がります。
今後の事業展開を考えるなら、ある程度の広さは必要
では、狭ければいいかというと、あまり狭すぎても二号店を出すときに展開がしにくくなってしまいます。二号店を展開するときに一番重要なのは、「人」です。そのスタッフは、出店より先に一号店で採用しなければならないからです。
人を多めにとって、その人たちを分けて一号店と二号店に分離するということになるのですが、一号店が小さすぎると人が入りません。例えば、一〇坪しかなくてセット面が二つだとすると、そこに五人も六人も詰めこむことはできません。
事業の展開を考えているなら、最初からある程度の大きさはあったほうがいいということになります。