今回は、「家賃交渉」の進め方を見ていきます。※本連載は、ベネフィット税理士法人の代表社員、田崎裕史氏と、同法人所属の税理士、伊澤真由美氏による共著、『ゼロから開業して1億円を目指す美容室経営術』(三和書籍)の中から一部を抜粋し、美容室を新規出店する際の準備と心得を紹介します。

家賃の金額が美容室の「経営の先行き」を決める!?

儲かっているお店のオーナーが必ずやっていることが二つあります。その一つが家賃交渉です。

 

家賃というのは交渉があまりできないと思っている方が多いと思いますが、一回決まってしまうとずっとその額を払うことになるので、最初が肝心です。ですから、家賃交渉は絶対すべきです。

 

しかしこれも相場観をもっていないと、提示された家賃が安いのか高いのかわからないので、交渉ができません。ですから、相場観をもった上で家賃交渉していく、ということになります。

 

物件を決めて、契約してしばらくしてから交渉して変更するというのも、可能といえば可能ですし、最近はそういう交渉代理業者などもいたりしますが、美容室の場合は、借りている方がどうしても不利になってしまいます。

 

当然、貸している側からしてみても出ていかれるというのはリスクではありますが、内装などをいじってしまっている分、借りている方が不利なのです。

家賃交渉によって「更新料」も節約に

契約した後で交渉するというのはなかなか難しいので、契約前にきっちり交渉をしていかなければなりません。

 

例えば、それで毎月の家賃の支払いが二〇万円になるのか、二五万円になるのかによって、毎月稼がなければならない売上が五万円変わってきます。これはけっこう大きいです。そして、不動産契約の際に支払う保証金や仲介手数料なども、一か月分の家賃をベースに決まることが多いので、家賃が下がれば、最初に支払う金額が減らせるということになります。

 

さらに、更新のたびに更新料がかかる場合も、家賃の額で決まる場合が多いため、二年や三年に一度支払う金額が、最初の交渉で変わってくるのです。ですので、ぎりぎりまで交渉していただいた方がよいと思います。

 

交渉するにあたっては、お店の賃貸契約の際に支払うものには、さまざまな形態があるということを知っておいたほうがよいでしょう。

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