3月18日~3月24日の「FX投資戦略」ポイント
<ポイント>
・先週の米ドル/円は146円台で下落が一服。日米の金利差縮小や投機筋の円買いが一巡したことが主な背景か。
・米ドル/円の反発は、今週予定されている日米の金融政策決定会合などをにらみながら、日米の金利差がどこまで拡大するかが目安。ただ最近にかけての日米の金利差縮小の流れが大きく変わる可能性は低そう。
・以上を踏まえ、今週の米ドル/円は146~151円と予想。
先週の振り返り…米ドル/円の下落が146円台で一服
先週の米ドル/円はこの間の安値を更新し、146円半ばまで下落しました。ただその後は徐々に底堅い展開となり、一時は149円台まで反発する場面もありました(図表1参照)。
米ドル/円は1月の158円から10円以上と比較的大きく下落していますが、こうした米ドル安・円高を戻す動きはそろそろ終わりということになるのでしょうか。
これまでの米ドル/円の下落は、基本的には日米の金利差(米ドル優位・円劣位)の縮小に沿ったものです。この金利差の縮小が先週は一服となったことで、米ドル/円の下落もひと息ついたということでしょう(図表2参照)。そして、先週もう1つ注目されたのは投機筋の動きです。
ヘッジファンドの取引を反映するCFTC(米商品先物取引委員会)統計の投機筋の円ポジションをみると、最近にかけての米ドル安・円高の動きに沿う形で米ドル売り・円買いが拡大してきました。
投機筋の円買い越し(米ドル売り越し)は、3月4日にはそれまでの最高を大きく更新したものの(図表3参照)、11日は前週からほぼ横ばいの13万枚台にとどまりました。
米ドル安・円高が一服した背景には、このようにこれまで米ドル安・円高をリードしてきた投機筋の米ドル売り・円買いが一巡したという面もあったとみられます。
CFTC統計の投機筋の円買い越しは、2024年までの最高は7万枚でしたが、ここに来てその倍近くとなる13万枚以上に急拡大しました(図表4参照)。
そのうえで日米の金利差はなお米ドル優位・円劣位にあることを考えると、金利差的に不利な米ドル売り・円買いがさらに拡大するのは難しく、逆に“行き過ぎ”の修正が入りやすくなっている可能性があります。
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