今回は、アパートの入居率を高める「差別化」の具体例について見ていきます。本連載は、株式会社タカ・コーポレーション代表取締役、中村 隆氏の著書『続・究極の不動産投資術』(株式会社タカ・コーポレーション)の中から一部を抜粋し、不動産の購入から、入居者募集、物件の維持管理まで、「究極の不動産投資術」の具体的な内容を解説します。

「自作パンフレット」の設置で内見者の契約率を上げる

空室を埋めるための方策として、自分で案内書を作成して部屋の中の玄関先に置いておくのも効果があります。

 

それには理由があります。営業マンがこのアパートを借りるのがベストである理由をいつも内見者にすべて説明しているとは限りません。したがってその部屋の説明文をオーナーが前もって作成しておき玄関に置いておけば、内見者がそれを見ながら部屋をチェックできるので、より完璧にアパートの利点をアピールできます。そうして気に入ってもらえばその日の内に入居申込書をいただけてクロージングまでもっていけます。

 

せっかく営業マンが部屋を紹介してくれて内見者が来ても何もアピールしてくれなければ決まるものも決まらなくなります。そこで内見者が必ずパンフレットを見るように仕掛けておけば内見者により情報をもたらせることができ、納得しやすいでしょう。

 

パンフレットに加えて私は芳香剤、ティッシュペーパー、スリッパ等も置いておくようにします。これもせっかく部屋を見に来てくれている内見者の契約率を高くして満室経営をする必要があるからです。成約率は20%よりも40%にする方がいいに決まっています。パンフレットを作成する前に大家自身でアパート、部屋のアピールポイントをすべて書きだして整理してください。

 

もし万が一まったく思いつかなかったら、それは他のアパートとの差別化ができないことを意味します。内見者が魅力を感じなければ成約に至ることはないでしょう。

「インターネット使い放題」は入居者にとって魅力的

しかしそれでも心配は要りません。アピールできる装備を設置すればいいのです。私はそうしています。そのアピールできる代表例が小山のマンションに付いています。それがインターネットの時代に必要なもの、「インターネットし放題」です。

 

若者で今インターネットを見ないで生活している人ははっきり言って少数派です。アパートの入居者がインターネットを利用しようとすると、普通はNTTに申し込みをして月5000円程度を支払って個人的にいちいち契約をしなければ利用できません。それが最初からインターネット料金も家賃に含まれていたらお得感が増してきます。

本連載は、2012年3月20日刊行の書籍『続・究極の不動産投資術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

続・究極の不動産投資術

続・究極の不動産投資術

中村 隆

株式会社タカ・コーポレーション

貯蓄ゼロから年間5,000万円の家賃収入を得られるまでの実体験を惜しげもなく公開! 実践で使えるノウハウが凝縮された一冊。 ○本書のポイント ・不動産投資は最初に設置するまでが手間がかかるが、一度設置すれば24時間3…

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