最近の融資動向と融資戦略
2024年夏から、金融機関の融資姿勢が全般的に少しずつ厳しくなってきました。1つの理由は、6月に倒産(負債総額52億円)した中堅建設会社の暁建設をはじめ、建設業界で倒産が続いたことです。倒産の主要因は資材や労務費の高騰ですが、これにより、金融機関が不動産投資の融資に少し慎重になっています。
私たちが把握しているなかでも、不動産投資に積極的だった、関東にある地方銀行のA銀行は、コベナンツ融資といって、融資開始時に手数料を取る代わりに、フルローンで通常1.5~2%の金利を、1%以下に引き下げることができました。
ところが現在は、このコベナンツ融資でもフルローンが出なくなり、90%融資になっています。また、B銀行では、A銀行と同じようなコベナンツ融資でフルローンが出ていますが、入り口で融資の土台に載る属性が引き上げられています。
中部地方に本店があるC銀行では、融資金利が1.975%から2.075%へと引き上げられました。
日銀が利上げ方向に進む以上、このような傾向は避けられません。そして経済情勢にもよりますが、この引き締め傾向は、少なくとも数年は続くと思われます。
現在のところ投資家が取れる対策としては、大きく融資条件が悪化する前に、なるべく早めに融資を受けるということです。
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