(※画像はイメージです/PIXTA)

不動産投資において、中古物件を選ぶ最大のメリットは価格の安さです。しかしコロナ禍以降、不動産価格や修繕費等の上昇から、中古アパートは利回りが低下しているといいます。菅谷太一氏の著書『インフレ時代を勝ち抜く 1都3県・木造・3階建て 新築アパート投資入門』(幻冬舎メディアコンサルティング)より、新築物件を選ぶべき理由について詳しくみていきましょう。

中古物件のお得感は薄れている

最近では、価格の安さという中古物件最大のメリットが薄れてきています。本来だと中古物件のほうが新築物件よりも価格が安いので、当初の利回りは高くなるはずです。ところが、コロナ禍以降の中古アパートは、利回りが低下しています。

 

その背景には不動産価格の上昇があります。建築工費は高騰しており、それに伴って建築費用やリフォーム費用、修繕費が上昇しています。中古アパート市場はすでにオーナーとなっている売り手にとっては有利な状況ですが、これから不動産投資を始める人にとっては大きなマイナス要因です。

 

一部の金融機関が耐用年数を超える融資を提供するようになったのも、中古アパート価格を押し上げました。首都圏においては、現在では中古アパートと新築アパートの利回りが、大差ないレベルになっています。

 

少なくとも、現時点は、新築アパートに対する中古アパートの優位性はほぼ失われていると考えられます。新築アパートに比べて、優良な中古アパートはなかなか見つからなくなっているということです。

 

基本的に利回りが高い中古のアパートは、再建築不可物件、建ぺい率・容積率オーバー物件、あるいは事故物件のような瑕か疵し物件など問題を抱える物件が多くを占めます。そのような物件に手を出すべきではありません。

 

そもそも中古の投資用アパート市場では、3階建ての木造アパート物件は数が少なく、2階建てアパートが大半です。

 

その理由は、市街地の住宅街で一般的な建築基準法上の「準防火地域」において、木造3階建てのアパート建築が、1999年まで禁止されていたことにあります。2000年代に入ってから、準防火地域で少しずつ木造3階建てアパートが建てられるようになったので、まだ中古市場でそれほど出回っていないのです。

 

したがって、木造3階建てのアパートを狙うなら必然的に新築になります。

 

8/23(土)THE GOLD ONLINE フェス2025 SUMMER 連動企画
「THE GOLD ONLINE 川柳コンテスト」作品募集!

※募集期間:6月1日~8月13日

次ページ中古アパート投資が失敗しやすい理由

※本連載は、菅谷太一氏の著書『インフレ時代を勝ち抜く 1都3県・木造・3階建て 新築アパート投資入門』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・編集したものです。

インフレ時代を勝ち抜く 1都3県・木造・3階建て 新築アパート投資入門

インフレ時代を勝ち抜く 1都3県・木造・3階建て 新築アパート投資入門

菅谷 太一

幻冬舎メディアコンサルティング

大手不動産会社で経験を積んだのち、不動産を活用した資産コンサルティング会社を設立した著者は、「年収1000万円以上」という条件をクリアしているのであれば、不動産投資――特に「1都3県・木造・3階建て」の新築アパート投…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録