不動産投資において、単純計算のうえでは、いくつかのポイントを押さえていれば、融資額が多いほどキャッシュも多くなります。本記事では、菅谷太一氏の著書『インフレ時代を勝ち抜く 1都3県・木造・3階建て 新築アパート投資入門』(幻冬舎メディアコンサルティング)より、融資によるレバレッジ効果について詳しく解説します。
融資によるレバレッジ効果
賃貸事業の運営において、金利や期間の条件が適正で、かつ返済比率を高く維持できるのであれば融資を組むこと自体はなんら恐れるようなものではありません。
もちろん、収支計算が雑であれば、収支が成り立たずに融資が返済できなくなるリスクはあり、融資額が多いほどそのリスクは高まります。したがって、余裕ある収支計算が成り立つアパートに投資をすることと、家賃下落の予測、修繕計画、金利上昇など、経費増加要素をきちんと計算しておくことは、当然重要です。
しかし、それさえ踏まえていれば、基本的に融資額が多ければ多いほど、手元に残るキャッシュは多くなります。物件を取得する際に自己資金を出す方もいますが、この自己資金を何年で回収するかが重要です。これを融資による投資の「レバレッジ効果」と呼びます。
また、経済学的には「資本収益率」という言い方もします。ここで重視されるのは、少ない資本(自己資金)から大きな収益を上げるという考え方で、フルローンに近ければ近いほど「レバレッジ効果」が高い、もしくは「資本収益率」が高いということになります。
表面(ネット)の利回りが高い(粗利益率が高い)ことも重要ですが、融資をフルローンで引ければ自己資本収益率も高い(資本収益性も高い)ことになるため、両方の要素を満たせる物件を保有することが理想です。
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ハウスリンクマネジメント株式会社 代表取締役
宅地建物取引士/液化石油ガス設備士/丙種ガス主任技術者
東京都八王子市出身。
新卒で株式会社ミツウロコに入社。
プロパンガスの営業、不動産リフォームに約10年携わり、仙台、埼玉で約500名の大家、約200社の不動産会社のサポートを行う。
その後、武蔵コーポレーション株式会社に転職。約1000件の賃貸管理、4500件のリフォーム提案を行い、賃貸管理、収益不動産のノウハウを学ぶ。
2014年、ハウスリンクマネジメント株式会社を設立、現在に至る。
長年の経験に裏打ちされた確かな提案が評判を呼び、所有物件の管理・運営について相談に訪れる投資家が後を絶たない。
主な著書に『不動産投資は「土地値物件」ではじめなさい』『人口減少時代を勝ち抜く 最強の賃貸経営バイブル』(共に幻冬舎メディアコンサルティング)がある。
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連載インフレ時代を勝ち抜く 1都3県・木造・3階建て 新築アパート投資入門