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まさか家賃が払えなくなるなんて…“想定外”の老後破綻
「では、いまの生活状況をおきかせいただけますか?」
筆者が尋ねると、和子さんが苦笑いしました。
「正直、ギリギリです。貯金はもうほとんどなくて、生活費は全部、過去の資産を切り崩してる状態。でも、それももう限界で……」
特に深刻なのは、家賃の支払いでした。彼らは、長年家賃15万円のマンションに住んでいますが、家賃を払えない月が増え、現在では大家から退去を求められる状況に。
「年金がないから、頼れる収入がないんですよ。仕事もできる年齢じゃないし……」
彼らのように年金ゼロというケースは実は珍しくありません。厚生労働省のデータによると、日本の65歳以上の世帯のうち、約4〜5%(推定100万人以上)が年金ゼロの状態にあるのです。
【年金ゼロの理由】
1.国民年金未納(国民年金納付期間が10年未満)
2.確定申告で所得を低く申告し、免除を受けていた
3.「払わなくてもなんとかなる」と思っていたが、貯金が尽きた
4.老後の生活コストを甘く見積もっていた
「でも、生活保護を受ければなんとかなるんじゃ……?」
和子さんの言葉に、筆者は慎重に答えました。
「確かに生活保護の制度はありますが、貯金や資産が残っていると申請が通らない可能性があります。また、家賃が高すぎると、まず引っ越しを求められることもありますね」
彼らは、いまさら家を探して引っ越す余力もなく、八方塞がりの状態でした。
いまからできる老後対策
「いまさらですが、私たちになにかできることはありますか?」
一郎さんの問いに、筆者はいくつかの選択肢を提案しました。
1.公的支援を活用する
・生活保護:貯金をほぼゼロにすれば、支給される可能性がある。
・住居確保給付金:家賃を一時的に支援してもらえる制度。
・医療費助成:高齢者向けの医療費負担軽減制度を活用。
2.低コストの住まいに移る
・シニア向け公営住宅:自治体の低家賃住宅を探す。
・高齢者向け共同住宅:生活支援サービスがある施設へ。
3.働けるうちは小さく稼ぐ
・在宅ワーク(シニア向け):データ入力や軽作業で数万円の収入を確保。
・短時間のアルバイト:スーパーのレジ、清掃業務など。
「もし現役時代に戻れるなら、なにをしますか?」
筆者がそう尋ねると、一郎さんは静かに答えました。
「……やっぱり、年金は払っておくべきだったな」
和子さんも、ため息をついていいます。
「あと、収入があるうちに、老後のことをもっと考えておけばよかった。年金を払わないことが、こんなにリスクになるとは思わなかったから」
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