亡き夫の部屋から「お宝」が次々と
この結果、夫の仕事部屋からはレアカード以外にも資産価値のあるお宝が次々と見つかりました。壁に掛けてあった落書きのような絵は著名なアーティストの作品であることが判明し、クローゼットからはビンテージの衣料品やスニーカーも見つかりました。どれもGさんには価値が分からない、ただのガラクタと思っていたものばかりです。
税務調査の結果、Gさんに悪意はなかったものと判断されましたが、修正申告を促されました。Gさんは言われるがままに修正申告を行いましたが、今も自分には分からないお宝がこの家のどこかに遺されているのではないかと不安を抱えています。
富裕層のご家庭には、一見して価値が分かりにくいコレクションが存在していることがあります。以前は高価な楽器や絵画、陶磁器などが代表格でしたが、近年はさまざまな物品に価値が見出されるようになり、時には投機の対象となっているため、一見して価値の分からないものが相続財産の対象となる場合があります。
鈴木 子音
株式会社有栖川アセットコンサルティング
代表取締役
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