相談者にとって最適な選択肢は?
上記例の場合、亜矢子さんに与えられた選択肢は以下のとおりです。
・父と母の相続時にそれぞれの相続人と遺産分割協議を行い、公平な相続を求める(民法第907条)
・仮に母が自身の遺留分を侵害するような遺言書を作成していた場合、遺留分侵害額請求をする(民法第1046条)
家制度に縛られず、自分の権利を守るために
最後にこれまでに解説したことをまとめます。
・介護をしたからといって、全財産を受け取れるわけではない
・相続放棄は慎重に判断し、財産を手放しても後悔しないかを考える
・遺言書が作成されていない場合、遺産分割協議で、公平な相続を求めることができる
・遺言書が作成されており、遺留分が侵害されていることが判明した場合、遺留分侵害額請求をすることができる。
ご自身の権利をしっかりと守るためにも、早めに弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
板橋 晃平
弁護士
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