億を稼ぐ人は人間関係を意識した仕事をしている
お金に稼いでもらうことが大切。……といいつつも億を稼ぐようになる人は、資産を形成するまでは、自身の労働で稼がなければなりません。ですが、その働き方を見ていると、やはり圧倒的に違いがある、と感じます。投資でも取引でも、基本的には仕事は相手があることを前提に人間関係を意識した仕事ができている印象です。
具体的には、以下のような共通点があると思います。
2.情報提供や人の紹介を惜しまない
3.「ToDo」と時間軸の整理が明確
4.チームの稼働率を100%にできる
5.判断事項は、考えなしに持ち帰らず、その場で結論を出す
6.相手の立場が理解できている
7.いつでも責任感とオーナーシップを持って仕事をしている
富裕層は少なくとも4‐5つ、ほとんどの場合7つすべてにチェックが入るでしょう。
それぞれの項目を簡単に解説していきます。
・富裕層マインド1.「メールの返信やアウトプットが速い」
メールの送り主はいつでも相手の反応を気にしています。時間をかけて丁寧な返信をするより、とりあえず「拝受しました」「のちほど改めて」のように、まずは何かしらのレスポンスを出すと相手は「読んで意識してくれているのだな」と、モヤモヤがなくなります。「スピード感×相手の心情を察して動く」は基本です。
・富裕層マインド2.「情報提供や人の紹介を惜しまない」
富裕層は信頼している相手に対し、情報や人脈、持ち物ですら惜しまずに与えます。そこに信頼関係があれば、そういう人に対してはお返ししたくなるという心理が働くので(返報性の原理)、ますます人間関係が良好になり、その輪は広がりながら循環します。
・富裕層マインド3.「『ToDo』と時間軸の整理が明確」
「何をいつまでにやればいいのか」をいつでも正確に把握しておくことは、時間コントロール、リソースコントロールをするうえで必須。会議や打ち合わせであれば、終了前2〜3分のタイミングで、そこで決まったことや持ち帰り事項、デッドラインや役割分担などをさらっと整理して、そのとおり実行します。また、要所要所でのフォローアップや、決めたデッドラインが近づいたときのリマインドも欠かしません。
・富裕層マインド4.「チームの稼働率を100%にできる」
稼げる人は、指揮系統が明確で、オーケストラの指揮者のようにチームメンバー全員を同時に稼働させ、コントロールができています。
「Aさんが事業計画の骨子をつくっている間にBさんはなかに入れるデータを明日までに集めておいて。Cさんは公表のためのコンプライアンスの承認をとっておいて。これは今週中で大丈夫です。
その間、Dさんは想定問答集をつくって、先にマネージャーに渡しておいて。その際は、事業計画は作業中だけど、明日朝には見られるようにしておく、と伝えておいて。後マネージャーは今日会食だから、想定問答集は15時までに渡して、17時までに意見もらっておいて。会食前に資料レビューの時間ください、とはあらかじめ伝えてあるから時間はとってくれるはず。
その間、僕は今から、全体のプレゼンテーションのレビューをして、みなさんにメールします。その返信はみなさんの作業が終わってからでいいです」
というようにテキパキと役割分担とデッドラインを明確に決めて指示し、上司であるマネージャーも含めて、全員の稼働率を100%にします。作業の山場が来る日のことを先読みして、各人のスケジュールをあらかじめ押さえておくことなどにも余念がありません。
田中 渓
投資家
坪単価70万円は東南アジアの半額!! 都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
