介護負担の“不公平”に募る不満…口だけ出す兄に辟易
加藤良子さん(仮名・51歳)は、夫と大学生・高校生の子どもと暮らす主婦。日中は化粧品工場でパート、それが終わると家事と忙しい毎日です。しかし、この1年間はそれに拍車がかかり、多忙を極める日々。理由は母の介護が始まったからです。
82歳の母が認知症を発症し、要介護2に。トイレやお風呂は今のところ自分でできますが、少しずつ悪くなっていっている状態です。
良子さんには3歳年上の兄がいますが、遠方に暮らしているため良子さんが介護するという選択肢しかない状況。介護施設に入れるという案も検討しましたが、母本人と父が嫌がっています。良子さんもできる限り母の面倒を見たいと思っていたのですが……。
介護生活は1週間、2週間で終わるものではなく、先が見えません。母だけであればまだしも、母頼りで家事が一切できない父にも手がかかります。両親の世話をしながら自分の家庭も回すという、過酷な日々が続いていました。
そんな良子さんに、さらなるストレスが。兄が電話で、ちくちくと嫌なことを言ってくるのです。「パートで忙しいっていうけど、ちゃんと丁寧に面倒を見てあげてるのか?」「介護してるからって、親の年金を好きに使うなよ」など……。
こんな兄に辟易とする良子さん。「自分で手伝いもしない、お金も出さないなら、せめて黙っていてほしい。介護は任せておいて、お金のことを気にしてくるのも腹立たしい」
父と母の年金は合わせて月24万円程度。貯金1,500万円弱と持ち家がありますが、介護のために切り崩している金額も多く、余裕があるとは思っていないとのこと。
きょうだい仲は悪くなかったのに、母の介護をきっかけに険悪なムードが漂うように。良子さんも、もしもの時の親の遺産は兄と半々だと当たり前に思っていましたが、ここまでの介護負担がこの先も続くのであれば、それをきちんと反映してほしいと考えるようになったといいます。
「大切な母ですから、見返りを求めずに面倒を見たい気持ちはあるんです。でも時々疲れて逃げ出したくなります。まだ親が亡くなってもいないうちから相続争いの気配で、一層しんどい。助け合えない兄なんていらないです」
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