今回は、売主側の営業マンを取り込んで、不動産を有利に買う方法を紹介します。本連載は、株式会社タカ・コーポレーション代表取締役、中村 隆氏の著書『続・究極の不動産投資術』(株式会社タカ・コーポレーション)の中から一部を抜粋し、不動産の購入から、入居者募集、物件の維持管理まで、「究極の不動産投資術」の具体的な内容を解説します。
不動産会社の営業マンに「売主の説得」を依頼
もし売主が不動産会社に専任で物件を媒介契約している場合は、価格交渉を営業マンを使って十分できる可能性が大きいです。私が法人名義株式会社タカ・コーポレーションで新潟市の事務所(98㎡)を100万円で購入したのもこの手段を使いました。
売主が専任で売却を依頼している場合は売主の頼りは不動産会社の営業マンです。この売主が一番頼りにしていて一応信頼関係をもっている営業マンをうまく使うことが非常に重要なのです。そうです、営業マンに売主さんがもっと価格を下げる説得をしてもらうようにするのです。
実は私は売主さんに100万円を支払ったわけではありませんでした。売主さんに支払ったのは50万円にすぎませんでした。残りの50万円は不動産会社に渡しました。お礼で渡しましたが、名目としては企画料でした。結局、固定資産税評価額1000万円以上する事務所を売主さんは50万円で売ってしまったのです。
売主さんは1991年にその事務所を1500万円で購入して最初は倉庫として使用していました。その時売主さんは新潟市に住んでいました。その後埼玉県に引越してしまい管理するのが大変になり、手放すことを決心したことを営業マンから聞きました。それが売却理由です。
売主にとって「一番説得力のある人」は営業マン
売主さんは売買代金が50万円であっても契約時は私に「購入してくれてありがとうございます」と言ってくれました。たぶん売却して管理から解放されて固定資産税と毎月の管理料も払わなくてよくなり「ほっとした」のでしょう。このことは不動産売買において誰が幾らで売ろうが自由であることを意味しています。
それと同じ理由から誰が幾らの指値をして買おうがやはり自由なのです。したがって誰もライバルがいない専任媒介物件なら不動産会社の営業マンにぜひ協力してもらいましょう。彼が売主にとって誰よりも説得力があるはずですから、一番説得力のある人に頼むのが一番合理的であると私は考えました。ぜひ読者の皆様も売主の営業マンをうまく使いましょう。契約成立してなんぼの世界ですからね。
株式会社タカ・コーポレーション
代表取締役
1958年生まれ。京都育ち。1982年中央大学法学部卒業後、大手証券会社に就職する。
サラリーマン時代に宅地建物取引主任者の資格、証券アナリストの資格、CFP の資格を取得する。
2005年2月に銀座で1LDK のマンションを購入して、不動産業を開始する。同年7月に神奈川県相模原市に2棟のアパートを購入し、同年9月に同県厚木市に1棟のマンションを購入する。2006年7月に栃木県小山市に1棟のマンションを購入して全室94室のオーナーになる。同年11月に長年勤めた会社を退職して(株)タカ・コーポレーションの代表取締役社長に就任する。
2011年3月、(株)リストワールインターナショナル(北海道知事 石狩(1) 第7829 号)代表取締役に就任する。
2014年から2015年にかけて個人所有の不動産を全て売却する。2014年から株式会社タカコーポレーション名義で競売にて地方の割安物件を購入し始める。2015年6月株式会社タカコーポレーション本社を目黒区から港区赤坂に移転する。
2016年1月東京都の経営革新計画にかかわる承認(安価な賃貸住宅の提供)を取得する。
現在保有物件は北海道に40室マンションを2棟、8階建てビル1棟、4階建てビル1棟、ホテル1棟をはじめ
秋田県に40室、マンションを2棟、5階建てビル1棟、戸建てを2戸
青森県に戸建てを1戸、
岩手県に40室マンションを2棟、戸建てを2戸、
宮城県に戸建てを1戸、
新潟県に4階建てビル1棟、ペンション1棟、
富山県に戸建て1戸、
群馬県に2階建てビル1棟、戸建て3戸、
神奈川県に戸建て1戸、
静岡県に3000坪の土地、旅館1棟
地方の自社保有物件の管理は東京本社で行い、防犯カメラ設置によりリアルタイムの現地の様子を把握するとともに、部屋の掃除等のため1週間から2週間、現地に出張もしている。
このような今までの経験やノウハウを活かし全国の大家さんの不動産賃貸経営の相談に応じ支持を得ている。
現在、全国の大家さんの無料相談・業者紹介・火災保険見積もり・投資用不動産購入相談・仲介業を営む。
■タカ・コーポレーション
http://www.taka-corporation.net/
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