前回は、マンション投資よりも、工場・倉庫投資のほうが手元にお金が残る理由を説明しました。今回は、テナントに喜ばれる「万能性のある工場・倉庫物件」について見ていきます。

工場、飲食店・・・どんなビジネスにも対応可能に

工場・倉庫投資の方法としては、大きく二つのパターンがあり得ます。一つは、新規に工場・倉庫を購入すること、もう一つはすでに所有している物件を上手に運用して収益の改善を図ることです。

 

このいずれの場合においても、テナント募集で成功するためには「物件に万能性を持たせること」、すなわち「物件をどんな業種のビジネスであっても対応可能な状態にすること」が、何よりも重要となります。

 

特定の限られた業種だけにしか利用できないような物件では借り手となるテナントが狭まりますし、その業種全体の景気が落ち込むようなことがあれば、物件の稼働率や賃貸収益に悪影響がもたらされることは確実です。

 

そのようなリスクを軽減し、稼働率を最大限に高めるためにも、工場・倉庫投資では、「飲食店もOK」「物販店舗も問題なし」「スポーツ施設としても利用可能」というようにどんな業種でも受け入れられる"ストライクゾーン"の広い物件を保有することが求められるのです。

 

万能性のポイントは「七つ」

では、万能性を備えた工場・倉庫を選ぶためには、どのような点に注目したらよいのでしょうか。

 

検討すべきポイントは次の七つになります。

 

①道路付け

②駐車場の面積

③天井の高さ

④用途地域の種類

⑤周辺環境

⑥柱の数と位置

⑦稼働時間

 

これら①から⑦のポイントをしっかりとチェックすれば、どんな業種にでも柔軟に対応できる理想的な工場・倉庫を確実に手に入れることができるはずです。次回からは、それぞれの詳細について確認していきましょう。

本連載は、2016年7月27日刊行の書籍『「工場・倉庫」投資のススメ』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「工場・倉庫」投資のススメ

「工場・倉庫」投資のススメ

三浦 孝志

幻冬舎メディアコンサルティング

高齢化と人口減少により、空室率が上昇し続けているアパート・マンション。都心部の一等地にあるような立地条件のよい物件か、付加価値の高い築浅物件でもないかぎり、もはやアパート・マンション投資で儲けることはできません…

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