お勧めは「準工業地域」
投資した工場・倉庫が、「準工業地域」のエリアにある場合には、その点も大きなアピール材料となります。
準工業地域とは、「用途地域」の一種です。都市計画法に基づいて、都市化の計画対象とされている区域は大きく、街作りの対象となる「市街化区域」、街を作るか否か判断が留保されている「市街化調整区域」、街にすることを想定していない山野などの「無指定」の三つに分けられています。
「用途地域」は、「市街化区域」において定められるものであり、建築物の用途、容積率、建ぺい率等について何らかの規制が課されている地域のことです。わかりやすくいえば、用途地域の制度によって「このエリアではもっぱら住宅を建てましょう」「工場はここに造ってください」などというように、行政によって街作りの指示・誘導が行われているわけです。
[図表1]都市計画法の区分
12ある用途地域の中で、最もテナントが付きやすい
用途地域には12のタイプがあります。
①第一種低層住居専用地域
②第二種低層住居専用地域
③第一種中高層住居専用地域
④第二種中高層住居専用地域
⑤第一種住居地域
⑥第二種住居地域
⑦準住居地域
⑧近隣商業地域
⑨商業地域
⑩準工業地域
⑪工業地域
⑫工業専用地域
これらの12の用途地域の中で、最もテナントが付きやすく、それゆえに最も理想的な投資対象といえるのが「準工業地域」にある物件です。
[図表2]用途地域の種類