家計を「見える化」して、ふるさと納税の寄付金控除も活用する
次に「出」を少なくする方法です。出費を抑える特効薬は、目に見えないお金の流れを「ざっくり見える化」すること(ざっくり見える家計術)です。
その他、ふるさと納税も上手に活用しましょう。ふるさと納税は寄付金控除といって、地方公共団体などに寄付をした場合に受けられる所得控除です。たとえば1万円寄付すると8,000円の所得控除が受けられて実質2,000円の負担で済みます。
ふるさと納税の返礼品は寄付額の3割以下なので、1万円寄付すると3,000円前後のお礼がもらえて、差し引き1,000円ほど得をするという計算です。上手に使えば、家計の支出を抑えられて、少しですが種銭を増やせます。
ただし落とし穴もいろいろあるので、予めしっかりシミュレーションしてください。ポイントだけお伝えすると、次の通りです。
・やりすぎると損することがあるので、シミュレーションサイトで試算すること。
・確定申告不要なサラリーマンなどは、便利なワンストップ特例を活用すること。
・その年の年収と他の所得控除とのバランスを意識しながら寄付を続けること。
息切れしないうちに一気に貯めるのが王道
次に、現実的にいくらくらい貯めればいいのかについては、何を副業の主軸に据えるのか、いつ頃からそれを始めるのかによって、ガラリと変わってきます。したがって、種銭を貯めてから考えるのではなく、あらかじめターゲットを明確に定めておきましょう。
種銭を貯める期間が長すぎると、どこかで必ず息切れしてしまいます。ですから、できるだけ短期間で貯めましょう。1年以内が理想ですが、どんなに長くても3年以内にとどめてください。
私たちの場合も、究極の極貧生活を続けることで最初の1年間で資本金相当額の300万円を貯めることができました。
坂下仁
お金のソムリエ協会会長
※本記事は『新版いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。このメソッドによる結果に編集部は一切責任を負いません。自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
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