固定費を削減するよりもずっと難しい変動費を減らす場合、どのようにすればよいのでしょうか。ポイントは「悪い習慣をやめる」のではなく「置き換えること」だと、元メガバンカーの坂下仁氏は述べます。本記事では坂下氏の新刊『新版 いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)より一部を抜粋し、貯金の秘訣を解説します。
「意思の力」の代わりに「習慣の力」を活用する
出費は「固定費」と「変動費」の2種類に分けることができます。「一定の金額が毎月天引きされる支出」が固定費、「ぜいたくの度合いによって毎月変化する支出」が変動費です。
このうち、より難しいのが「変動費」の削減です。「意思の力」を使って出費を削減するのは事実上困難です。とはいえ、「変動費」をコントロールする術がまったくないわけではありません。キーワードは「習慣」です。「意思の力」の代わりに「習慣の力」を借りてくるのです。
習慣の力は、「支出の額は収入の額に達するまで膨張する」というパーキンソンの第2法則に対抗できる唯一の力です。人間は動物に備わっていた本能の多くを失ってしまいましたが、その代わりにいくつかの素晴らしい能力を手に入れてきました。それは、「学ぶ力」と「習慣」というスゴ技です。
これらのスゴ技を活かして、人類は文明を築き、文化や技術を高めてきました。そして、この2つのスゴ技の片割れである「習慣」を飼い慣らすことができれば、あなたはいとも簡単に「変動費」をコントロールすることができるようになります。
「人間は習慣の動物である」というフレーズ、聞いたことがありますよね?この習慣という万能ツールを使いこなせれば、変動費の削減どころか、健康・運動・勉強などあらゆる難題をコントロールすることができるようになります。
森羅万象の例にもれず、習慣にも「良い習慣」と「悪い習慣」とがあります。たとえば、悪い習慣としてよく引き合いに出されるのが「ラテマネー」ですね。1杯あたり数百円のカフェラテのような小さな出費であっても、積もり積もれば大きな出費に化けてしまう、という戒めとして引用されます。
そこで、こうした悪い習慣をやめることから、始めてみましょう。
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お金のソムリエ協会会長
メガバンク行員として30年近く、個人の資産形成や数千件の法人融資にかかわり、支店長の相談役として全店を指導してきた。副業で始めたセミナーは100組超のキャンセル待ちが続き、3年間で1,000組超が受講する人気セミナーとなる。
50歳でセミリタイアしてお金のソムリエ協会を設立し、認定講師を育成。多忙なビジネスマン、副業しにくい公務員、経営者や士師業、パートや主婦、海外在住者など、受講生は6千数百名。大家業、輸出入などの物販、講師業、コンサルタント、アフィリエイト、クリエイター、ライターなど副業分野も多岐にわたり、実践者の収支は1年で数十万~一千万円増加した。
本業以上の副収入を得てセミリタイアする会員や商業出版する会員も続出。「週刊ダイヤモンド」「THE21」「PRESIDENT」「日経マネー」「ダイヤモンドZAi」「朝日新聞」など数十の雑誌・新聞・TV・ラジオでも紹介される。
主な著書は『新版 いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)、『とにかく妻を社長にしなさい』(サンマーク出版)、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』(ダイヤモンド社)など、累計26万部。海外でも中国語版、韓国語版、タイ語版が出版され、版を重ねている。
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