目に見えないお金の流れを「ざっくり見える化」しよう
給与からの天引きの力を借りて収入の1〜2割を貯めれば、お金は確実に貯まります。しかしその一方で、これまで通りの出費を続けていては、いずれお金が足りなくなります。天引きを続けるためにも、「出費」を減らす工夫をしなければなりません。
その際のポイントは、目に見えないお金の流れを「ざっくり見える化」することです。これを、「ざっくり見える家計術」といいます。エッセンスをまとめると、次の5つに集約されます。
1つ目は、夫婦の財布(家計)を1つにすること。財布が2つだと、世帯全体のお金の流れが見えなくなるからです。1つにまとめれば、どっちの財布から支払うか悩みません。「不自由なのはイヤ」「不公平はイヤ」「安心がほしい」と思われるかもしれませんが、すべて解決できます。
2つ目は、夫と妻のどっちかが財布を握るのではなく、「家族会議」に財布を握らせることです。そうすると、夫の目にも妻の目にも、お金の流れが「ざっくり見える化」されるからです。使途不明金も発生しなくなるし、無駄遣いも起きません。財布を押さえたほうが実権を握りますが、それも避けられます。
3つ目は、家計簿をつけないことです。どうせ長続きしません。お金の流れは「ざっくり見える化」すれば十分なので簡略化しましょう。「家計簿アプリ」「袋分け家計術」「レシート貼るだけ家計簿」のいずれか1つで十分です。
4つ目は、「生活費」「あそ費」「おこづかい」「特別費」という目的別で管理すること。「あそ費」とは家族の楽しみと成長のための出費です。家計の費目は「何に使うのか?」という「使い道別(What)」で分けるのが常識ですが、常識通りに20個以上の費目に仕分けしても出費は減りません。
それより「なぜ使うのか?」という「目的別(Why)」で、ざっくり分けてください。お小遣いも世帯収入の2割にして、お互いに干渉しないようにしましょう。
5つ目は、「固定費」と「変動費」とで、管理方法を変えることです。
効果絶大な固定費の削減から始めよう
出費は「固定費」と「変動費」の2種類に分けることもできます。「一定の金額が毎月天引きされる支出」が固定費、「ぜいたくの度合いによって毎月変化する支出」が変動費です。
「固定費」を減らす場合、最初だけ「出費削減の工夫」が必要になりますが、一旦削減してしまえば後は放ったらかしでOKです。あなたの「意思の力」は不要です。
ところが、「変動費」を減らす場合には、常にあなたの「意思の力」でコントロールしなければなりません。毎日毎日念仏を唱えるように「節約!節約!」とブツブツとつぶやきながら、生活を切り詰めていかないと変動費は減らないのです。
「修行僧のような血のにじむような努力」が必要になるのです。ずぼらな私などには絶対にムリな芸当です。そこで、まずは固定費を集中的に削減します。最初に一度だけあぶり出して削ることができれば、後は毎月自動的に「最低限必要な出費」だけで納まるようになります。
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