ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
『データで読み解く「日本経済」のリアル【季節&気象・マインド・おもしろジンクス編】』
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン (編集)
『データで読み解く「日本経済」のリアル【エンタメ・スポーツ・事件編】』
宅森昭吉(著)+ゴールドオンライン (編集)
富裕層の資産承継と相続税 富裕層の相続戦略シリーズ【国内編】
八ツ尾順一(著)+ゴールドオンライン(編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
一般道は難易度が高い
牧場やトレーニングセンターの近辺は一般道を走ります。揺れを抑えるという点では、高速道路よりも一般道のほうが高度な技術が求められます。例えば、一般道は歩行者や自転車が飛び出してきたり、突然の割り込みがあったりして、急ブレーキによる大きな揺れが起きやすくなります。右折左折もあり、これも横揺れの原因になります。
また、牧場が多い地域は都市部と比べて道の管理が悪くなるため、道路のでこぼこが多く揺れやすくなります。さらに、一般道は高速道路と違って信号や踏切があるため、走行速度の変化による揺れも起きやすくなります。
このような揺れをできるだけ抑えるため、ドライバーは、例えば、歩行者信号が点滅になったら赤信号を予測してスピードを落とすなどして急激な速度変化を抑えます。追い越したがっている車などは先に行かせるなどして、急停車や急ハンドルの原因となることはできる限り排除します。
枝がこすれる音にも反応する
音は、高速道路と一般道を問わず馬が驚く要因です。例えば、積み込みの際は、尻板を置いたりゲートを閉めたりするときの音に驚き、馬運車から出ようとすることがあります。走行中も、特に初めて長距離輸送する馬は、対向車の走る音や風の音に敏感に反応します。これは馬の耳の動きを見るとよく分かります。
輸送に慣れていない馬は、走行中のあらゆる音に反応して耳を動かしています。できる限り多くの音を聞き、情報を得ることによって、馬は不安を解消しようとしているのです。馬房の環境に慣れてくると、そのような行動は減っていきます。
また、完全に静かな状態よりも少し音があるほうが馬はリラックスします。しかし、急に大きな音がすると馬は驚きます。例えば、エンジンを吹かす音に反応しますし、ドライバーにとっては不可抗力ですが、周囲の車のクラクションで驚くこともあります。牧場の近くでは、木の枝が馬運車の車体にこすれる音なども驚く原因になります。
そのため、ドライバーは可能な限り木の枝に車体が接触しないように注意します。音に敏感な馬は、刺激を和らげるようにするためにメンコを被せて対応します。メンコは耳を覆うためにつくられた豚革製のマスクで、外部の音をある程度まで遮断できます。ちなみに私たちはオリジナルのメンコをつくっています。
馬匹輸送の理想は、輸送中の馬が寝てしまうくらいの環境で運ぶことです。眠ってしまえばストレスは感じにくく、体調への悪影響も抑えられます。ただ、馬は草食動物であることもあって眠りが浅いのが特徴です。
人に例えると、電車の中でウトウトするくらいの眠りが馬の睡眠で、人のような熟睡はせず、ちょっとした物音で目を覚まします。その点でも、ドライバーは余計な物音を立てない静かな運転をすることが求められます。
白川 典人
大江運送株式会社
代表取締役
注目のセミナー情報
【事業投資】1月13日(火)開催
トップ経営者が実践する節税方法を公開!
「即時償却による節税」×「想定利回り9.6%以上」×「手間なし」
無人運営コワーキングスペース「マイクロFCオーナー制度」の全貌
【国内不動産】1月17日(土)開催
建築会社だから実現する安定利回り6%・短期売却で30%超のリターン
東京23区で始める「土地から新築RC一棟投資」実践法
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
