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高速道路は出入口のカーブが鬼門
運転では、揺れ、音、光に注意が必要です。揺れは、舗装状態が良い高速道路や国道などを安定した速度で走ることによって減らすことができます。また、一般道は、信号や踏切などによる減速、停車、発進、加速が揺れの原因となるため、馬匹輸送ではできる限り高速道路を使います。
高速道路は車線の幅が広く速度が安定しやすいため、ドライバーとしては走りやすい道です。目的地に早く到着でき、馬にとっては輸送時間が短くなりストレスや疲労を抑えることができます。速度が上がることでエンジン音と振動は大きくなりますが、一般道と比べると減速や加速による揺れが少なく、馬にストレスがかかりにくくなります。
高速道路は基本的には左車線(走行車線)を走ります。車両総重量8トン以上、最大積載量5トン以上の大型自動車は高速道路の最高速度が時速90キロメートルと決まっているため、その範囲内で安全運転で目的地を目指します。
安定した速度で走れるのが高速道路の良いところですが、ドライバーにとっては運転が単調になりやすいため、慣れで気を抜きやすいというデメリットがあります。いつも走っているところは油断しやすく、ブレーキやハンドルの反応が遅れることがあるのです。
高速道路はまっすぐな道が多く走りやすいのですが、一つ鬼門があります。それは、入り口と出口です。ここは急カーブのところが多く、遠心力が働いて馬が転びやすくなるのです。そもそも馬運車は大型トラックがベースであるため急なカーブの取り回しが難しいという弱点があります。そのため、後続車には申し訳ないと思いながら、極限までスピードを落とします。
高速道路では、ドライバーの交代と休憩のために何度かSA・PAに立ち寄ります。ここでの注意点は、馬を乗せていることが周りの人に分かり、馬運車に近寄ってきてしまう人がいることです。馬運車や馬に興味を持ってもらうのはうれしいことです。会社としても、社名を知ってもらうことは認知度向上につながり、特にSA・PAはトラックドライバーも多いため、馬匹輸送のドライバーに興味を持ってもらうきっかけにもなります。
しかし、そのようなブランディング効果はありつつも、見知らぬ人が近づくと馬は驚き、ストレスが溜まります。業務としてはそれを防ぐことのほうが重要で、SA・PAでは2人のドライバーのうち1人は必ず馬運車に残り、番をします。ほとんどの人は馬運車から少し離れたところで馬の顔が見えるかどうかうかがったり、写真を撮ったりするだけです。
しかし、馬運車に近づいて馬房をのぞき込んだり、馬を触ろうとしたりする人も一定数います。そういう行為を阻止するのもドライバーの役目です。
走行中も、馬運車の後ろに「競走馬輸送中」というプレートを掲げているため、ほかの車の興味を引いてしまうことがあります。これも好ましくありません。「馬が見えるかもしれない」「一目見てみたい」と思うドライバーが馬運車と並走し、そのせいで注意散漫になって事故リスクが高まるからです。
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