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高額で期待も大きい
馬をケガさせず、病気させずに届けるという点では、飛び抜けて高価な生き物であることもドライバーの重圧になります。サラブレッドは、定義としては、連続8代にわたってサラブレッドによる交配で生まれた馬のことで、生産には交配から育成などで多くの人が関わり、大きなコストがかかっています。
また、セリで落札する馬主は大きな金額の投資をします。セリは北海道を中心として全国で開催され、価格は馬の年齢と血統によって変わりますが、安くても数百万円、高ければ数億円の値段がつくことがあります。参考までに、2023年に国内で行われたサラブレッド市場を見ると、取引された馬は2,818頭で、平均落札価格は1頭あたり約1,910万円、最高取引価格は5億7,200万円でした。
平均値で計算しても、6頭積みの馬運車には1億円超えの価値を積んでいることになります。ドライバーは、それだけの値がつく馬を傷つけることなく運ぶ責任があるのです。さらに、馬には馬主や牧場のスタッフの努力と期待が乗っています。
競走馬デビューを目指す馬には、2〜3歳まで育ててきた関係者の愛情があり、「立派な競走馬に成長してほしい」「多くの賞金をつかみ取ってほしい」といった期待が込められています。ドライバーは、これらの値付けできない思いも運んでいるわけです。
