冬はやっぱり温泉だよなぁ!…箱根大好きな75歳ワンマン社長、会社は赤字も“総額100万円の社員旅行”へ→数ヵ月後、税務署から告げられた「追徴課税500万円」に悲鳴【税理士の助言】

冬はやっぱり温泉だよなぁ!…箱根大好きな75歳ワンマン社長、会社は赤字も“総額100万円の社員旅行”へ→数ヵ月後、税務署から告げられた「追徴課税500万円」に悲鳴【税理士の助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

税務調査は「儲かっている会社」に入るイメージですが、実際には“あえて”赤字の会社が狙われる可能性もあります。具体的な税務調査の事例をもとに、調査でチェックされるポイントをみていきましょう。宮路幸人税理士/CFPが解説します。

“昭和スタイル”で会社を育てたワンマン社長のAさん

75歳のAさんは、建設会社B社の社長を務めています。学生時代に“番長”として地域の学校を束ねていたAさんは、高校を中退して建設会社に就職した後、30歳で独立。学生時代からの人脈を存分に活用しながら、一代で会社を大きくしました。

 

B社はその地域で最大規模を誇る建設会社ですが、そのやり口は“昭和スタイル”。少々押しが強く、飛び込み営業や、会食・接待といった“飲みニケーション”で顧客を獲得してきました。

 

Aさんは「会社は長男に継がせたい」「家族に良い思いをさせたい」「儲けを他人に渡したくない」という考えがあり、息子を専務に、妻を経理部長に、娘を総務部長に置くなど、経営陣を身内で固めています。

 

しかし、Aさんの家族はみな、少々癖のある人ばかりでした。

 

特に、専務の長男は「お前は将来社長になる。お金は好きなだけ出すから、就職までは好きに生きろ」と自由奔放に育てられたため、世間知らずかつ異様にプライドが高く、他の社員が長男のミスを指摘しても「それ、僕のせいかなあ?」と非を認めようとしません。

 

経営手腕はあるもののワンマンな社長や、業務の邪魔でしかない無能な長男に対して不満を募らせる社員も多く、離職が相次ぎ、定着率はあまり高くありませんでした。

 

とはいえ、売上は相変わらずその地域で最大規模を誇るB社。しかし近年、そんなB社に不思議な事態が起きています。以前は潤沢にあった会社の「純利益」が、近年は売上を考えると不自然なほどに少なく、“ほんのわずか”な赤字に計上されているのです。

 

経営不振?はお構いなし…Aさんは総額100万円の“社員旅行”へ

「赤字企業」であるはずのB社ですが、Aさん一家は今年も年末年始恒例の“社員旅行”のため、箱根に出かけました。

 

社員旅行といっても、参加者はAさんを含めた家族4人だけ。豪華な客室と貸し切り風呂で疲れを癒し、「冬はやっぱり温泉だよな~」とご満悦のAさんです。3泊4日で使った金額は、合計100万円にのぼりました。

 

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<参考・出典>
※ 国税庁「課税・徴収漏れに関する情報の提供」
(https://www.nta.go.jp/suggestion/johoteikyo/input_form.html)

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