売り手市場に変化の兆し……住宅価格の交渉余地が広がる
オランダのテレグラフ紙は先週、オランダの住宅市場がやや落ち着きつつある兆候があると報じた。
「市場は依然として非常に逼迫しているが、少し冷え込んでいる兆候が出てきている」と、オンライン不動産会社Makelaarslandのディレクターであるイヴォア・ブレヴェ氏は同紙に語った。
「一部の売り手は、売り手有利の市場だと考えていたため、予想外に関心が薄いことに驚いている。しかし、この傾向はここ3ヵ月間で顕著になっている」とブレヴェ氏は述べた。
特に、買い手が提示価格より低い価格で交渉する姿勢を示していることが指摘されている。同紙によれば、過去3ヵ月間にMakelaarslandで成立した売買のうち、提示価格より低い価格で売れた割合は34%に達し、第3四半期の27%、第2四半期の25%を上回っている。
「もちろん、提示価格を大幅に上回る価格で即売される物件も依然として存在するが、一部の物件では明らかに関心が薄れていることが確認されている」とブレヴェ氏は述べた。
内覧数も減少傾向に
1物件あたりの内覧数も減少しており、昨年の最初の9ヵ月間では平均9回だったのが、現在は7.2回に落ち込んでいる。
「アムステルダム、ロッテルダム、ユトレヒト、デン・ハーグでは、昨年の最初の3四半期において1物件あたり平均13人近くが内覧していたが、現在は7人強に減少している」とブレヴェ氏は述べた。
オランダ不動産・資産評価士協会NVMは、今週末に第4四半期の住宅価格調査結果を発表する予定であり、市場の動向についてのより包括的な指標を提供するとみられている。
国家統計局(CBS)は先月、11月の住宅価格が前年比で約12%上昇したと発表した。CBSのデータは既存物件の販売成立件数を反映しており、月間の価格上昇率は0.9%とされている。
オランダの住宅価格は2023年6月以降着実に上昇しており、現在は2022年7月の過去の住宅価格ピーク時と比較して8.4%高くなっている。
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