(※写真はイメージです/PIXTA)

国税庁『民間給与実態統計調査』(令和5年)などをもとに、働く日本人のお金事情について見ていきます。

年金の受給額は?…団塊ジュニア男性の「心からの声」

「母と2人暮らしです。給与は25万円。過労死……は、しないと思いますが、体力勝負な仕事ですから、この先はとても不安です。もともと肝臓と腰が悪いので、自分の身体がダメになったらどうしようと。親のお金をあてにするのは辛い」

 

厚生労働省『令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』では「年齢別老齢年金受給権者数及び平均年金月額」を調査しています。

 

厚生年金のうち、老齢年金については、受給権者数は全国に1,605万人。平均年金月額は14万7,360円です。下記が年齢別の平均年金月額です。

 

【60代】

60歳・・・9万6,492円

61歳・・・10万317円

62歳・・・6万3,244円

63歳・・・6万5,313円

64歳・・・8万1,700円

65歳・・・14万5,876円

66歳・・・14万8,285円

67歳・・・14万9,205円

68歳・・・14万7,862円

69歳・・・14万5,960円

 

【70代】

70歳・・・14万4,773円

71歳・・・14万3,521円

72歳・・・14万2,248円

73歳・・・14万4,251円

74歳・・・14万7,684円

75歳・・・14万7,455円

76歳・・・14万7,152円

77歳・・・14万7,070円

78歳・・・14万9,232円

79歳・・・14万9,883円

 

【80代】

80歳・・・15万1,580円

81歳・・・15万3,834円

82歳・・・15万6,103円

83歳・・・15万8,631円

84歳・・・16万59円

85歳・・・16万1,684円

86歳・・・16万1,870円

87歳・・・16万2,514円

88歳・・・16万3,198円

89歳・・・16万2,841円

 

なお、厚生年金の受給額のボリュームゾーンは「10~11万円」で約112万人。「9〜10万円」が約108万人、「11〜12万円」「17~18万円」が約105万人と続きます。

 

年金月14万円。総務省『家計調査(二人以上の世帯)2024年(令和6年)10月分』によると、2人以上の世帯の消費支出は1ヵ月平均30万5,819円ですから、年金だけで暮らしていくことの難しさを実感してしまいます。

 

吉村さん、痛切な言葉を残しました。

 

「……僕、年金を納めていなかった時期が結構あって。大学卒業しても仕事に就けなかった時期が長らくあったんです。面接はもちろん何回、何十回と受けましたよ。でも通らなかった。フリーターの時期もありましたが、一切働いてなかった期間もあります。自分の将来の年金は正直期待できないですね」

 

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