片手間の大家さんでさえ入居率8割を実現
私自身も、銀行員としてアパートローンの案件を無数に見てきましたので、その実態はよくわかります。アパートローン案件の大半は、安定した家賃収入をあげつづけていて、延滞もなく順調に返済を続けているのです。
しかも、アパートローンの借入人から毎年提出してもらう決算書を見ると一目瞭然なのですが、驚いたことにしっかりとした節税対策を講じた大家さんは少数派でした。プライベートカンパニーをつくってシステマチックに経営している人にいたっては、1割もいませんでした。
大半の大家さんが「片手間」で経営している状態なのに、入居率を8割前後に保ちながら、資金ショートも延滞も起こさずに順調に経営できていました。驚きとしかいいようがありません。
裁判所の競売物件を検証すると、大家業の凄さがよくわかる
実際のところ、アパート経営に失敗した人の大半は、劣悪な場所に建築単価の高い物件を建ててしまったか、ムリなフルローン(全額借入)を組んだか、ずさんな管理状態でアパートを放置しているか、のいずれかです。
そして、裁判所の競売物件を細かく検証するとよくわかるのですが、競売物件の大半を占めているのがマイホームで、次が事業用物件なのです。これは、マイホームからは収益があがらないためで、当然といえば当然。失業したらローン返済も行きづまりますので、当たり前でしょう。
これに対して、アパート経営に失敗して返済が滞って競売にかけられる物件は意外と少ないのです。むしろ、本業の事業に失敗して借金返済に行きづまった社長さんが個人で持っているアパートを差し押さえられてしまったケースや、失業により家賃収入を生活資金に充てざるをえずローン返済が滞ってしまった、というケースのほうが大多数です。
サラリーマンの夫が妻をサポートすれば、大家業は無敵
もちろん、適切にコントロールするためには、不動産や財務・税務などの知識が必要となります。しかし、これは本を数冊読むだけで身につけることができます。
おまけに、日本のサラリーマンの業務遂行能力は世界一です。そのため大家業は夫はサラリーマンで安定を得ながら妻が社長になる「妻社長メソッド」にもマッチ。有能なサラリーマンである夫が妻をサポートしながら大家業をビジネスとしてブラッシュアップしていけば、向かうところ敵なしといってもいいでしょう。
大家業は「簡単に学べる」「片手間」「手軽」という3つのキーワードをすべて満たしているので、主婦にうってつけの副業なのです。
坂下仁
お金のソムリエ協会会長
※本記事は『新版いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。このメソッドによる結果に編集部は一切責任を負いません。自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
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