「顧客」「競合」「自社」…経営改善につながる分析のコツとは
◆カスタマー(顧客)分析
まず、カスタマー分析。カスタマー分析では、理想のお客さんを考えることがポイントです。理想のお客さんというのは、あなたが商売をしていて「この人に使ってほしい」と思える顧客像です。この理想のお客さんを設定することで、売るべき商品やサービスが明確になり、商売がしやすくなります。
- 理想の顧客のニーズや望み:その人がどのような商品やサービスを必要としているのか。
- 理想の顧客の行動パターン:どのようなときに購買行動を起こすのか。
- 理想の顧客の価値観やライフスタイル:どのような価値観を持っており、どのようなライフスタイルを送っているのか。
このように理想のお客さんが見えてくると、そこから逆算して自社の商品やサービスをどのように改善すればよいかが見えてきます。
◆コンペティター(競合)分析
次に、コンペティターの分析です。競合について話を聞くと、多くの人が同業他社(例:近隣のSS)の名前を挙げますが、これは表面的な分析に過ぎません。
本当の競合は、業界を越えて存在することがあります。たとえば、ガソリンスタンドの競合はすでに隣のガソリンスタンドではなく、業界の垣根を越えた異業種(ディーラー、車検専門店、板金工場、保険代理店等)になっています。
テレビ局の競合は、他のテレビ局だけでなく、YouTube、Netflix、さらにはスマートフォンやゲームなど、視聴者の時間を奪うすべてのものが競合となり得ます。このように、顧客の行動を広い視野で観察し、本当の競合を見つけることが重要です。
競合を分析する際には、次の視点を持つと効果的です。
- 顧客の動向を観察する:理想の顧客が自社以外にどこへ行くかを観察する。
- 業界のトレンドを把握する:新しい競合がどのような戦略を取っているかを分析する。
- 異業種の影響を考慮する:異業種からの参入が自社にどのような影響を与えるかを見極める。
◆カンパニー(自社)分析
最後にカンパニーの分析です。自社の強みと弱みを分析することは、多くの人が行っていますが、ここでも注意が必要です。強みと弱みを単にリストアップするだけでは不十分です。それを経営戦略にどう活かすかが重要です。
具体的には自社の強みと弱みを外部環境のチャンス(自社にとって都合のよいこと)とピンチ(自社にとって都合の悪いこと)に分けて掛け合わせると4つの方向性が見えてきます。
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