(※写真はイメージです/PIXTA)

ねんきん定期便は毎年誕生日月にハガキで届きますが、35歳、45歳そして59歳のときにはハガキではなく封書で届きます。今月35歳になる夫に届いたねんきん定期便を見てびっくりした奈緒さん(32歳)はまさかの事態に慌てるばかりでした。今回は、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、未納になっている国民年金保険料の支払いについて解説します。

任意加入制度の利用

実は60歳の時点で40年間の納付済期間がなく、国民年金を満額受け取れない人ために任意加入制度が設けられています。

 

任意加入には条件があるものの、日本に在住する60歳から65歳までの間、加入し、年金保険料を未納分払うことで満額受け取れるようになるのです。

 

その仕組みを知らなかった奈緒さんは安心しました。しかし、任意加入には手続きが必要ですので、忘れずに行う必要があります。

 

また、保険料は年々上がっているため、60歳から任意加入した場合の保険料が高くなるのは目に見えています。追納だと3年を過ぎると一定額が加算されるものの、奈緒さんの夫はまだ35歳ですので、60歳から支払う保険料が今と比べてどのくらい上がるのかを考えると、なぜ早く未納分を追納しなかったのか、夫の落ち度を責めずにはいられませんでした。

 

追納の制度を知らない人は意外と多くいます。逆に人に加入の制度緒を知っている人のほうが多いかもしれません。学生納付特例制度の申請を行ったとき、「60歳から不足している月分を払えば満額受給できるからね」と年金事務所の人に言われて安心している人もいます。

 

確かに任意加入制度は全期間納付済でない人にはありがたい制度ですが、できれば早めに追納を行った方が支払う国民年金保険料は安く済みます。

 

このことをきっかけに、奈緒さんは子どもが学生納付特例制度を受ける際には、必ず払えるようになってからすぐに追納するよう伝えておくことを忘れずにいようと決めています。

 

 

新井智美

トータルマネーコンサルタント

CFP

 

杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>

 

注目のセミナー情報

​​【海外活用】1月22日(水)開催
「世界の高利回り不動産」セミナー
「世界のビザ」最新情報も徹底解説

 

​​【資産運用】1月22日(水)開催
《2025年最新・資産形成術》
「新NISA・住宅/不動産・保険」を賢く活用
超実践的ノウハウ

 

​​【事業投資】1月23日(木)開催
決算直前の節税対策!
エコカリファンド
《建築資材の仮囲い》を使用した税効果について税理士が解説

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧