親の介護を担うのは誰?
生命保険文化センターの資料によれば、年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合は70代では17.6%。しかし、80代になると85.5%が何らかの支援・介護を受けているという結果で、誰にとっても介護は他人事ではないことがわかります。
【年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合】
・40~64歳:0.4%
・65~69歳:2.9%
・70~79歳:5.8%
・75~79歳:11.8%
・80~84歳:26.0%
・85歳以上:59.5%
※出典:生命保険文化センター資料<厚生労働省「介護給付費等実態統計月報」/2023年9月審査分、総務省「人口推計月報」/2023年9月確定値をもとに作成>
では、誰が介護を担っているのでしょうか。LIFULL seniorが2022年に行った「介護の実態および意識に関する調査」では、「親の介護を誰がメインで行ったか」という質問をしています。
【親の介護を誰がメインで行ったか】
・長男:29.1%
・長女:20.2%
・親(被介護者)本人の配偶者:14.8%
・次女:10.3%
・次男:8.9%
・長男の配偶者:8.4%
・三女:2.0%
・その他:2.0%
※出典:LIFULL senior「介護の実態および意識に関する調査」
このように、長男・長女が半数近くを占めるという結果に。かつて「長男の嫁が介護をする」のが一般的という時代もありましたが、今は「実の親の面倒は、子ども自身がみる」という方向へ変化しているようです。
長男・長女がその下の兄弟姉妹より割合が多い理由は、「兄弟姉妹の中でも年齢が上の人が責任を持つのが当たり前」という、家族の中で自然と確立されたポジションゆえかもしれません。
しかし、どうしても任された人に負担が集中することから、家族関係が崩壊に向かってしまうことも。例えばこんなケースです。
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