今回は、「地域課題・社会課題解決」のアイデアソンに取り組んだ事例を見ていきます。※本連載は、コミュニティデザイナーとして活躍する須藤順氏と、エイチタス株式会社の代表取締役である原亮氏の共著、『アイデアソン!アイデアを実現する最強の方法』(徳間書店)の中から一部を抜粋し、アイデアソンの概要と、アイデアソンを実際に取り入れたことで、企業にどのような好影響が表れたのかを紹介します。

地域住民や大学生など、多様な参加者で行われる

④地域課題・社会課題解決

 

地域が抱える課題や社会的課題の解決、事業者や特定の領域が抱える課題の解決、未来の新たなニーズを描き出すことを目的に実施されるもので、地域住民やオフィスワーカー、大学生など、多様な参加者で行われるアイデアソンである。たとえば、被災地が抱える課題解決に向けたアイデア創出などが挙げられる。

 

主催は行政や公的支援機関、大学、大企業、中間支援機関等が行うケースが多い。

 

イベントは公開型で行われることが主で、企業や大学が保有する特許や技術を活用して実施される場合は一部非公開の場合もある。

泊まり込みによるアイデアの創出。開発を行うものも

<事例>

●さくらハッカソン2014

 

日時/2014年4月12日~13日、主催/あしたのコミュニティーラボ、場所/TBWAHAKUHODO(東京都港区)

 

東日本大震災からの東北の復興を目指し、テーマとして「桜をきっかけに東北を訪れる人を増やすアイデアとサービス」を掲げた。国内外から桜の名所が数多くある東北に旅行者を呼び込み、交流人口拡大を目指して、エンジニアやデザイナー、学生など40名ほどが参加して開催されたアイデアソン/ハッカソン。

 

●東北創発アイデアソン─事業創出で地域発イノベーションを目指せ!

 

日時/2014年12月20日、主催/中小企業基盤整備機構TIPS、場所/中小企業基盤整備機構TIPS(東京都千代田区)

 

東日本大震災で被害を受けた東北の事業者の新規事業創造を目指して実施された。事業者からの現状報告を受け、学生やIT技術者などが一緒に、みんなで1つの家づくりを体験し、共有する「クラウドシェアハウス」や、木を丸ごと1本購入し将来その木でできた家具が届く「木の1本買い制度」など、事業アイデアを提案した。

 

●介護×ITマッチングワークショップ

 

日時/2014年9月27日~29日、主催/青森県、場所/青森公立大学(青森県青森市)

 

課題を抱える事業者とIT企業が連携して、ITを活用した課題解決策を検討するために開催された。「介護」をテーマに、介護事業者のインタビューから課題を拾い上げ、2泊3日、泊まり込みでアイデア創出とサービスプロトタイプの開発を行った。

サラリーマンを「副業」にしよう

サラリーマンを「副業」にしよう

俣野 成敏

プレジデント社

「老後2000万円問題」「働き方改革」「残業規制」…等々。政府も会社も「自助努力でなんとか生きよ」と突き放す中、コロナ・ショックによる「リストラ」が、さらに追い討ちをかけています。一方で、自己責任の名のもとに「副業…

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