為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、下落しました。11月19日に公表された豪州準備銀行(RBA)による11月金融政策決定会合の議事要旨では、依然としてインフレの上振れリスクを懸念しているとの見解が示されたことなどから、豪ドルは対円で上昇する場面がありました。その後、トランプ次期米大統領により、22日に財務長官の指名が行われ、財政悪化懸念が一部後退し米国国債利回りが低下したことや、25日に中国に対して追加関税を課す方針が発表されたことなどを背景に、豪ドルは対円で下落しました。さらに、29日に発表された11月の東京都の消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回り、12月の利上げ観測が強まったことなどから、円高米ドル安となり、連れて豪ドルは対円で一段と下落しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、低下しました。11月21日に発表された米国の週間の新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことから、米国国債利回りは上昇し、連れて豪州3年国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。その後、22日に米財務長官が指名され財政悪化懸念が一部後退し、米国国債利回りが低下したことに連れて豪州3年国債利回りは低下しました。28日にRBAのブロック総裁が12月の早期利下げの可能性を否定しましたが、反応は限定的となり、豪州3年国債利回りは期間を通じて低下しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「円高・米ドル安」に連れて豪ドルは対円で一段と下落 ~2週間分のオーストラリアマーケット動向を分析【解説:三井住友DSアセットマネジメント】』を参照)。
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