田舎の実家じまいについて
人口の減少や過疎化で、田舎はそもそも不動産の利用者が少ない傾向にあります。手放したくても引取り手がいなく、手放せない物件は多いです。
近年、一つの手放す手段として有償処分があります。お金を払って不動産を引き取ってもらう方法です。家族や子供達に将来迷惑をかけたくないと、お金を払ってでも処分する方法を選択する方が増えています。
また、国庫へ帰属するさせる制度も制定されました。
実家じまいにかかる費用
建物の大きさや、立地条件などにもよりますが、一般的な、築45年、建坪25坪程度の木造2階建の住宅で算出した場合、下記のような費用相場となります。
片付け:目安40~70万円程度。物量や状態にもよる
解体:目安200万円前後。接道条件や重機を入れられるか、地域にもよる
測量:50~100万円。敷地形状や隣接の条件による
登記:20~40万円。不動産の価格、登記の状況による
不動産売買にかかる費用(仲介手数料):売買価格×仲介手数料率3%+60,000円×消費税
実家じまいの成功例
実家だけでなく田畑や契約書のない貸地まで抱えたケース
相談者情報
居住地:千葉県船橋市
性別・年齢:50代 男性(Aさん)
相続地:三重県津市
不動産情報
構造:木造
築年数:30年
相談の経緯
遠方にある実家で一人暮らしをしていた母親が亡くなり、Aさんが相続することになりました。しかし、仕事が忙しく、片付けや売却に手がつけられない状況に。全国対応の実家じまい相談サービスがあると知り、相談を依頼しました。
不動産の背景
立地:海に近い地域で、過疎化が進行し空き家が増加中。
状況:宅内と敷地内の納屋には多くの残置物が放置された状態でした。
所有不動産:実家に加え、貸地、駐車場、田畑など約30筆が点在しており、一部の貸地や駐車場には契約書が存在しない状態。
出口戦略
Aさんは地元に戻る予定がないため、すべての不動産を売却することを選択しました。
自宅と駐車場:地元企業が購入
田んぼ:隣地所有者との交渉により売却
実務の進行
地元の専門家と連携し、以下の手続きが進められました。
自宅の片付け
動産買取:本や電化製品 → 動産買取業者
仏壇供養:寺社(住職)
残置物整理:遺品整理業者
廃棄物処分:廃棄物処理業者
不動産の売却
売買契約:不動産会社が担当
土地測量:土地家屋調査士が実施
所有権移転登記:司法書士が対応
農地転用手続き:行政書士が処理
まとめ
遠方での実家じまいは、複数の専門家との連携が重要です。Aさんのケースでは、地元の専門家と協力することで、片付けや不動産売却がスムーズに進みました。
共同相続した実家をスピーディーに売却したケース
相談者情報
居住地:愛知県名古屋市
性別・年齢:60代 男性(Bさん)
相続地:広島県広島市
不動産情報
構造:木造
築年数:45年
相談の経緯
Bさんは母方の実家を福岡に住む次男と共同相続しました。しかし、遠方でお互い仕事を抱えており、実家の片付けや売却に手がつけられない状況に。全国対応の実家じまい相談サービスに相談を依頼しました。
不動産の背景
管理状態:母親が直前まで住んでいたため、比較的良好。
地域のリスク:広島では近年、豪雨災害が多発しており、そのまま放置していくことに不安を感じていました。
出口戦略
母親の一周忌後に不動産を売却することを決定。
解体・売却方法:自宅建物を解体し、建売用地としてハウスメーカーが購入。
ポイント:早期売却を目指して地元の専門家と連携しスムーズに進行。
実務の進行
各専門家と連携し、以下の手続きを実施しました。
自宅の片付け
動産買取:本や電化製品 → 動産買取業者
仏壇供養:寺社(住職)
残置物整理:遺品整理業者
廃棄物処分:廃棄物処理業者
不動産の売却
売買契約:不動産会社が担当
土地測量:土地家屋調査士が実施
所有権移転登記:司法書士が対応
まとめ
遠方に住む兄弟が共同で相続したケースでは、スピーディーな売却と効率的な手続きが求められます。Bさんの事例では、地元の専門家との連携を活用し、短期間で実家じまいを成功させました。
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