高齢者に、戸建てよりマンションが好まれる理由
1. バリアフリー設計
高齢者にとって段差や階段の昇り降りは大きな負担になります。マンションはエレベーターが完備されていることが多く、フロア全体がバリアフリー設計になっているため、移動が安全で快適です。特に一戸建てでは階段が多いことが一般的ですが、マンションでは階段の利用を避けられる点が便利です。
2. メンテナンスの手間が少ない
一戸建て住宅では、庭の手入れや建物の修繕、掃除などのメンテナンスが必要ですが、マンションでは共用部分の管理やメンテナンスは管理会社が行います。高齢になると体力や時間に限りがあるため、自分で手入れをする手間が減るのは大きな利点です。
3. セキュリティの高さ
多くのマンションには、オートロックや監視カメラ、管理人の常駐といったセキュリティ対策が整っています。一人暮らしや夫婦のみの世帯にとって、防犯面での安心感が得られる点が重要です。一戸建てよりも侵入が難しく、セキュリティ面での安心が得られます。
4. 利便性の高い立地
マンションは多くの場合、駅やスーパー、病院、公共施設などの近くに建てられており、生活に必要な施設へのアクセスが良好です。高齢者にとって、買い物や病院通いが負担にならない距離にあることは大きな利点です。一方、一戸建ては郊外に位置することが多く、車がないと不便な場合があります。
5. 防災面の安心
近年のマンションは耐震性に優れており、地震や台風などの自然災害に対する対策が強化されています。特に高層マンションでは浸水のリスクが低く、災害時の安全性が高い場合があります。さらに、避難ルートが確保されていることや、最新の防災設備が整っているマンションも多いです。
6. ゴミ出しの便利さ
マンションでは多くの場合、24時間ゴミを出せる専用のゴミ捨て場が設置されています。高齢者にとって、特定の曜日や時間にゴミを出す必要がないことは非常に便利です。一戸建てではゴミ捨て場までの距離が遠かったり、決まった時間に出す必要があったりすることが負担になることがあります。
7. 生活支援サービス
一部のマンションでは、高齢者向けに生活支援サービスが提供されていることがあります。これには、日常生活のサポートや、緊急時の対応が含まれており、万が一の時にすぐに対応してもらえる安心感があります。
まとめ
和彦さんはタイミングよく、土地の売却代金の半分程度の価格でシニアタウンを購入でき、住み替えをされました。相続税も評価が下がって、4分の1程度になりました。さらに、日常生活における食事の準備や掃除など、労力がかかることもなくなり、快適な生活ができているといいます。
これからは、同じ自宅に固執して住み続けるのではなく、状況に合わせて住替えしていく時代になるでしょう。
※登場人物は仮名です。プライバシーに配慮し、実際の相談内容と変えている部分があります。
曽根 惠子
株式会社夢相続代表取締役
公認不動産コンサルティングマスター
相続対策専門士
◆相続対策専門士とは?◆
公益財団法人 不動産流通推進センター(旧 不動産流通近代化センター、retpc.jp)認定資格。国土交通大臣の登録を受け、不動産コンサルティングを円滑に行うために必要な知識及び技能に関する試験に合格し、宅建取引士・不動産鑑定士・一級建築士の資格を有する者が「公認 不動産コンサルティングマスター」と認定され、そのなかから相続に関する専門コースを修了したものが「相続対策専門士」として認定されます。相続対策専門士は、顧客のニーズを把握し、ワンストップで解決に導くための提案を行います。なお、資格は1年ごとの更新制で、業務を通じて更新要件を満たす必要があります。
「相続対策専門士」は問題解決の窓口となり、弁護士、税理士の業務につなげていく役割であり、業法に抵触する職務を担当することはありません。
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