生前に、遺影に使う写真を指定するケースも増加
■愛惜をこめて衣装・写真選び
葬儀をどのように行ってほしいか。「簡素にして、好きだった音楽を流してほしいな」などと、ふだんの雑談のなかででも、故人の希望を伝えておいてもらうと、残された方々は非常に進めやすいものです。
エンディングノートなどに書き残してあるのもいいですね。
1.故人への愛惜をこめて衣装選び
病床では、おそらく寝巻のたぐいを羽織っていらっしゃると思います。でも、残された方々とのお別れに際しては、本人にふさわしい衣装をまとわせてあげたいものです。
納棺の際には、メガネや杖、五穀、お金等、また地方の風習にならった副葬品を準備するところも多いようです。
しかし最近では、ダイオキシンの発生や火葬時の障害を防ぐため、副葬品を納棺できない火葬場も増えていますから、副葬品については、あまり欲ばらないほうがよいかもしれません。
2.故人をしのんで遺影写真を選ぶ
最後のお別れにみなさんに接していただく写真ですから、懐かしく偲んでいただけるような、いかにもその方らしい写真を選んであげたいものです。
生前に自ら「この写真を」と言い残す場合も最近は多いようです。
菩提寺に葬儀の依頼が可能か、必ず事前確認を
■はじめてのお寺さんとの相談
菩提寺がある場合は、喪主は菩提寺に最初の相談をすることになります。もちろんせっぱつまる前に、ふだんから事前相談をしておくこともできます。
また、ふだんはあまりお寺と関係がない方も多いことでしょう。そんな時は、葬儀社に頼んでお寺を紹介してもらうことも可能です。
先祖代々の菩提寺が田舎にあるが、学校を出てからずっと都会暮らしで、都会で亡くなるというケースも最近ではよくあります。寺院墓地は、同じ宗派以外の人の納骨ができない規則になっているのがほとんどですので、菩提寺があり、そこへ納骨する予定の場合には、必ず菩提寺に連絡を取って、菩提寺の確認のもとに、葬儀や戒名をお願いして差し支えない同宗の僧侶や、寺院の紹介を受ける必要があります。
また「葬儀の際には俗名でお願いしても、後日菩提寺に戒名をお願いする」という方法もあります。