(※写真はイメージです/PIXTA)

米大統領選挙でトランプ氏の再選が決定し、「米ドル円」に対する世の中の関心はかつてないほどに高まっています。そこで、来週の米ドル円相場の動向に影響を与えそうな「注目の経済指標」について、東京海上アセットマネジメントが解説します。

来週は、10⽉の全国CPIなどに注⽬

⽇銀の追加利上げの時期を判断する材料として、10⽉の全国消費者物価指数(以下、CPI)に注⽬しています(図表2)。

 

出所:Bloomberg
[図表2]来週発表予定の主要経済指標 出所:Bloomberg

 

全国CPIに先⽴って公表された10⽉の東京都区部CPIでは、2024年以降、財価格が底堅く推移しているほか、伸びが鈍化傾向にあったサービス価格は10⽉に前年⽐+0.8%と9⽉の同+0.6%から伸びを⾼めました。

 

特に、賃⾦との連動性の⾼いサービスについては、春闘での賃上げが⼗分に反映されていない可能性が指摘されていたものの、サービス価格の改定時期にあたる10⽉は賃⾦上昇分を価格転嫁する動きが確認できたことになります。

 

10⽉の⾦融政策決定会合後の記者会⾒で植⽥⽇銀総裁は、10⽉の東京都区部CPIについて「ある程度サービス価格への転嫁の動きが広がっているということは確認できたものの、これが全国でみてもそうか、あるいは今後も⼀段と広がっていくかについては、丁寧にみていきたい」と発⾔。それだけに、東京都区部CPIと同様の動きがみられるか注⽬されます(全国CPIの推移は図表3参照)。

 

出所:経済
[図表3]全国コアCPI推移 出所:経済省

 

また、追加利上げの判断に影響を与える材料として、⾜もとの円安⽶ドル⾼が挙げられます。7⽉会合での利上げ要因の⼀つとして指摘された、円安に伴う物価の上振れリスクは相応に⾼まっているとみられます。

 

⽇銀は、市場とのコミュニケーションを重視する姿勢を⽰していることから、仮に12⽉会合で追加利上げに踏み切る場合には、植⽥⽇銀総裁などから、追加利上げに向けた地ならしがあるかも注⽬されます。

 

 

東京海上アセットマネジメント

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご留意事項】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【米ドル円】東京海上アセットマネジメントが注目…11月第4週の為替相場にインパクトを与える「重要な経済指標」』を参照)。

 

※本記事は東京海上アセットマネジメントの「TMAMマーケットウィークリー」の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が文章を一部改変しております。

※全文は「TMAMマーケットウィークリー」をご確認ください。

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

【ご留意事項】
・当資料は、情報提供を目的として東京海上アセットマネジメントが作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。お申込みに当たっては必ず投資信託説明書(交付目論見書)をご覧の上、ご自身でご判断ください。投資信託説明書(交付目論見書)は販売会社までご請求ください。
・当資料の内容は作成日時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
・当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に掲載された図表等の内容は、将来の運用成果や市場環境の変動等を示唆・保証するものではありません。
・投資信託は、値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合には、この他に為替変動リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、元本が保証されているものではありません。
・投資信託は金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。委託会社の運用指図によって信託財産に生じた利益および損失は、全て投資家に帰属します。
・投資信託は、金融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリング・オフ)の適用はありません。
・投資信託は、預金および保険契約ではありません。また、預金保険や保険契約者保護機構の対象ではありません。
・登録金融機関から購入した投資信託は投資者保護基金の補償対象ではありません。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧