〈今日の弁当、半分残して明日のご飯〉超絶倹約家の80代父、死去…残された財産額に「たったこれだけ?」疑念を抱いた長男が取った、驚きの行動

〈今日の弁当、半分残して明日のご飯〉超絶倹約家の80代父、死去…残された財産額に「たったこれだけ?」疑念を抱いた長男が取った、驚きの行動
(※写真はイメージです/PIXTA)

老後を安心して過ごしたいというのは、だれもが思うこと。しかし、老後を考えるあまり、日常生活を切り詰めると、さまざまな軋轢が生じる。ある家族の相続から考察する。

通帳の残高に「たったそれだけ?」

山田さんも、いよいよ相続手続きをすることになった。

 

「母親が亡くなったとき、分割するような財産は皆無。預貯金はもちろん、装飾品の類もゼロでした。しかし、あれだけ倹約していた両親なのだから、本当に〈家1軒分〉の遺産があるだろうと思っていたのですが…」

 

父親に付き添っていた妹は、さまざまな手続きも任されていた。山田さんは妹に父親の資産状況を尋ねると、引き出しから3冊の通帳を取り出した。

 

「1冊は、年金が振り込まれているもの。生活費に使っているようで、入金と出金が繰り返されており、残高は数十万円。あとの2冊は、それぞれ200万円の入金があるもの。妹がいうには、私と妹それぞれの分、ということらしいのですが…」

 

「でも、どう考えてもおかしいのです。われわれが子どものころから、恥ずかしいほど倹約していましたから。本当はもっとあるはずだと思いまして…」

 

山田さんは、介護のために同居していた妹を問いただした。妹は否定したが、山田さんは納得できず、ひとり、亡き父親の使っていた戸棚のなかを探し回った。

 

「あった――!」

次ページ泣きながら言い訳する妹を見て…

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