1.自分でやるより、教えたほうが楽して儲かる
1つ目は、一杯目のビールは美味しいけど、二杯目のビールは普通になるのと同じ現象が起きるからです。
たとえば海外のメーカーと契約して、日本国内で独占販売できたとしましょう。最初のうちはよいのですが、商品点数を増やすと倉庫での保管や流通などの手間暇がかかるし、2つ目以降の商品がヒットしないリスクもあり旨味がなくなるのです。
そこで独占輸入のアドバイザーになって、やり方を教える情報ビジネスに転身する人が大勢います。私の知人にも、独占輸入の秘訣を教える受講料数百万円のセミナーをしている人がいます。私も妻と一緒に学んで、パリの展示会に同行して実践しましたが、理にかなった身の振り方だと思いました。
「三方よし」に当てはめると「売り手よし」です。
2.やり方を教えると「買い手よし」が実現する
2つ目は、魚を売るよりも釣り方を教えるほうが相手のためになるのと同じ理由です。
相手が必要とするモノは、売ってあげるのが手っ取り早い。一度だけならそれでもいいのですが、ずっと必要になるモノなら、自力で直接手に入れる方法を教えるほうが、もっと親切です。「三方よし」に当てはめると「買い手よし」です。
3.教えてシェアすると「世間よし」が実現する
3つ目は、やり方を学んで自力で稼げる人が増えると経済全体が活性化するからです。一部の人だけが情報やスキルを独占するよりも、多くの人にシェアしたほうがいいに決まっています。
「三方よし」に当てはめると「世間よし」です。
情報ビジネスは「三方よし」を実現しやすい
情報ビジネスはこのように、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という「三方よし」を実現できる。それゆえどのビジネスを選んでも、最後は誰かに教えて、後進を育てる道を歩むようになります。
そんな背景もあるからなのか、会社をやめて独立する人で一番多い仕事が、コンサルティングのような情報ビジネスです。スポーツ選手が現役引退後にコーチや監督になったり、少年チームの指導者になったり、解説者になるのも同じ理由からです。
次回は、情報ビジネスで勝つために必要な四要素についてお伝えします。
坂下仁
お金のソムリエ協会会長
※本記事は『新版いますぐ妻を社長にしなさい』(フォレスト出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。このメソッドによる結果に編集部は一切責任を負いません。自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
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