老後資金の運用先
前述の3つの支出は、想定される利用時期を考えたうえで「短期資金」「中期資金」「長期資金」に大別することができ、その目的に応じて運用先も異なってきます。
●短期資金
当面の生活資金は「短期資金」として、就労収入公的年金で賄っていきます。
重視されることとして、流動性=換金のしやすさが挙げられます。そのため、いつでも引き出し可能な「普通預金」に預けることが理想的でしょう。
●中期資金
ライフイベント資金は「中期資金」に該当します。中期資金は安全性を重視しながら準備していく必要があります。
運用する場合、安全で確実な運用と、換金のしやすさに重きを置きましょう。運用先として、「定期預金」と「個人向け国債」が代表的です。
●長期資金
介護費は「長期資金」として退職金で充当するのが理想的です。即座に使うことは想定しにくいため、収益性を重視しながら運用に回すことが理想的でしょう。
中期資金の運用先としても検討できる「個人向け国債」
個人向け国債は、銀行・ゆうちょ銀行・証券会社など、ほとんどの金融機関で取り扱われている金融商品で、1万円から購入することが可能です。
固定金利型5年満期・固定金利型3年満期・変動金利型10年満期の3種類の商品があり、元本担保型の商品のなかでは比較的有利な運用が可能といえます。
・金利が上昇した場合、その時点の金利が適用=金利上昇局面では有利
・途中換金も1万円から可能
・直前2回分の利息が差し引かれる
など、それぞれの商品ごとの留意点を認識しておく必要があります。
いずれにしても元本保証で安心して預けることができるため、中期資金の預け先として適しているといえるでしょう。
中山 国秀
生活設計本舗 秀ちゃん
ファイナンシャルプランナー
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