税務調査? 嘘だろ?…年収400万円の53歳“普通のサラリーマン”にまさかの税務調査。何事もなく終わったはずが…思わず二度見した「驚愕の追徴課税額」【税理士が助言】

税務調査? 嘘だろ?…年収400万円の53歳“普通のサラリーマン”にまさかの税務調査。何事もなく終わったはずが…思わず二度見した「驚愕の追徴課税額」【税理士が助言】
(※写真はイメージです/PIXTA)

税務調査というと、勤務する会社が納税の手続きを代行しているサラリーマンは、対象にならないケースが多いと言えます。ただし、例外となるケースもあり、相続税の税務調査もその一つです。今回、年収400万円のサラリーマンAさんは、父親の遺した「意外なもの」のせいで、思わぬ追徴税が課せられることに……。事例をもとに、多賀谷会計事務所の宮路幸人税理士が解説します。

世界でも人気の「ジャパニーズウイスキー」

近年は、世界的にジャパニーズウイスキーの知名度が高まっていることから、国産ウイスキーが高価で取引されるケースも増えてきています。

 

オークションでは、330万円で一般販売した「山崎55年」が、8,500万円で落札されたケースもあります。国外の事例をみると、「ザ・マッカラン1926」が4億円で落札された例もあります。

 

では、こうした価値がありそうな高級ウイスキーを相続した場合、どのように評価したらいいのでしょうか?

 

高級ウイスキーを評価する場合、過去の同銘柄のウイスキーの売買実例価額を調べたり、ご自身でわからない場合は高級酒買取専門業者などに見積もってもらうなどの方法が考えられます。

 

また、Bさんは趣味でウイスキーを集められていましたが、世界的には現物資産投資のひとつとしてウイスキーの価値に着目し、一部のウイスキーは「ウイスキー投資」として投資対象にもなっています。

 

ウイスキーのボトルだけでなく、熟成中のウイスキー樽を購入し、その後の樽(カスク)の価値上昇を期待して行う「ウイスキーカスク投資」という手法もあるようです。

 

趣味の収集品に思わぬ金銭的価値がある場合も…

父のウイスキーに価値があるとは想像もしていなかったAさんは、思いがけぬ相続税の支払いにびっくり。しかし、日本のウイスキーは近年、国際的なコンクールで賞を総なめにしているため、世界的な人気が非常に高まってきています。また本数に限りがあるためその分価格も上がり、資産性も高くなっています。

 

亡くなった方が趣味で収集していたものも、相続税評価額としては思わぬ金銭的価値がある場合もありますので、こうした故人の「コレクション」を相続した場合には評価額の見積りをしてもらってもいいかもしれません。

 

 

宮路 幸人

多賀谷会計事務所

税理士/CFP

 

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